企業の行く先を判断するための会計手法とは? マンガでわかる管理会計

法人を経営していることもあり、手にとってみました。

マンガでわかる管理会計 はじめてでもわかる儲けのからくり

管理会計とは、一般の財務会計とは異なり、企業内で経営の方向などを判断するための会計手法です。

隠れた利益源を見つけたり、投資回収性を判断できます。

著者である、税理士の原尚美先生より頂きました。ありがとうございます。

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製造メーカーなどは必須の会計

とはいえ、管理会計は、私のような個人企業向けではなく、工場を持っていて、従業員を雇って、複数の商品を製造しているような企業に必要な会計手法です。

企業を経営していくためのエンジンは「売上」です。売上が立たなければ、企業は存続できません。

そして、利益を生み出すには、どの商品をどれだけ作ればよいのか。

どこに、無駄なコストが眠っているのか。

新たな設備投資は、成功するのか。

といった、企業のお金の問題を、数値ベースでしっかり計算して、判断につなげていこうという内容です。

財務会計との違い

決算書などを作成する「財務会計」は、税金を計算したり、投資家や融資を受ける金融機関に報告するためのもの。つまり、外部のステークホルダー(利害関係者)に見せるためにあります。

それに対して、管理会計は、外部に公開することはなく、会社内部での意思決定のための会計です。

決まったフォーマットがあるわけではなく、基本さえ押さえてあれば、使いやすいように、企業ごとにアレンジすることが可能です。

管理会計の流れをマンガで掴む

本書は、「さくら製菓」という中小のお菓子メーカーを舞台に、新たなフェアへの参加や、急な借入金の返済、新商品導入への設備投資、銀座店の撤退などの課題を通して、管理会計の具体的な計算方法を学ぶことができます。

個々の計算はかなり難しく、しっかり読んで追っていかないと理解できません。

しかし、マンガがメインなので、ストーリーはとてもわかりやすいです。管理会計の流れをザッと理解することができます。

企業の会計に近い部門でお勤めだったり、自営業で今後商品を量産するようなビジネスを展開する予定のある方に、お勧めです。

弊社の状況

本書のさくら製菓のように、工場を持っていて、販売する店舗も持っていて、従業員もたくさん雇っていると、損益分岐点を超える売上がないと、赤字になってしまいます。

私はインターネットを活用したビジネスを行っていますので、設備の維持費や人件費といった固定費が少なく、仕入れも無いため、原材料費も発生しません。赤字にはなりにくいです。

しかし、最も重要な売上を作るのが年々難しくなっています。競争の激化が進んでいます。コロナの影響も少なくないです。

インターネットでの集客は、長らく検索エンジンからの流入が大きいですが、最近は「E-A-T(専門性/権威性/信頼性)」が重視されていて、個人運営のサイトのページは、上位表示しづらくなっています。

それでも、ネットショップは需要が増加していることもあり、他の業種よりは幸せなのかもしれません。

踏みとどまれている間に、次のビジネスの種を撒き、育てていくことが大切です。

今日のわかった

どの業種も、正念場を迎えています。一番重要な「売上」をどう作っていくか。そして、効率の良い製造を選択したり、コストをカットして、利益を捻出する。もしくは、赤字幅をなるべく減らす。管理会計は、手助けをしてくれると思います。

読書感想文
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