アフィリエイトで、感謝されて稼ぐ方法

アフィリエイトとは、売れた分だけ広告料を支払う合理的な仕組みが最大の利点の広告システムです。価格コムの収益の多くがアフィリエイトですし、各ポイントサイトの原資もアフィリエイトです。大手ネット系ビジネスの多くが収益源として利用してます。ところが、アフィリエイトに対して、なにか胡散臭いイメージを持つ人は少なくないと思います。

本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ

一年前に発刊された本で、久しぶりに復読しました。アフィリエイトを切り口にしたビジネス指南書として読める内容になっています。アフィリエイトはインターネットビジネスの縮図です。インターネットで何かを始めたいと考えている人には、一読をお勧めします。

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こそこそ稼げば叩かれる

アフィリエイトの場合、無料で見ることができるサイトの裏で、知らず知らずのうちに管理者がお金を稼いでいるのが気に入らないようです。

多くのユーザーは、得られた情報価値に対価を認めません。サイト運営にかかった管理者の手間やサーバー代などの経費は知ったこっちゃありません。その場では自分がお金を払っていないのに、実際はお金が動いていることが気に人らないのです。

どんな有益な情報を与えても、どんな快適な体験を提供しても、そう思われてしまうのが厳しいところです。

ブログでアフィリエイトをすると、白い目で見られます。当ブログではアマゾンアソシエイトとアドセンスがメインであるため、そんなにアフィリエイト臭はしないはずです。それでも、過去に何度かアフィリエイトリンクを貼ったところ、ブコメなどで「アフィリエイトしてる!」といったコメントをいただきました。

もしかしたら、ひがみに似た感情もあるのかもしれません。自分と大して変わらない(とユーザーに思われている)個人サイト管理者がお金を稼ぐのに反感を抱いてしまうのかもしれませんね。

基本的に個人ブログは、運営ブロガーの人格そのものになります。友人から保険の勧誘を受けたくないのと同じで、よく読んでいるブログで売り込みをされたくないものなのです。新聞の記事を読んでいたら、最後に「広告」って書いてあって「なんだ、広告かよ」と、がっかりした経験のある方は多いはずです。人は広告が目に入らないように日々生活しているのです。

これを解消するなら「当サイトはアフィリ工イト広告の収益で運営されております」的な解説ページを用意するといいでしょう。たまにそういう宣言をしたサイトを見かけますが、とても誠意を感じますね。

こそこそアフィリエイトを利用するからいけないと思うので、ブログ内に「当ブログではアフィリエイトを利用しています」と明記しておくと良いでしょう。当ブログにも「ブログ・ポリシー」ページで、アフィリエイトの利用方法について明記しています。


No! / mslavick

ブログ+アフィリエイトは基本的に儲からない

たいていの初心者向けアフィリエイトセミナーでは、「ブログを開設しましょう」と教えられると思います。

しかし、ブログ+アフィリエイトでは、ほとんど儲からないと思ってください。なぜなら、ブログは記事を更新し続けなければならず、その記事は、放っておいても増えることがないからです。

最低でも報酬なしで続けられるほどブログを書くのが好きじゃないと、報酬を得る段階にたどり着くのは困難です。

アフィリエイトはまずブログから、という方が多いと思いますが、前項の理由もあって、個人ブログでアフィリエイトはかなり相性が悪いことは理解しておいたほうがよいでしょう。ブログでアフィリエイトを上手く導入するには、二つ形があります。「ファンが多く居るブログ」「ジャンル特化ミニサイト」です。

・ファンが多く居るブログ

有名になり、知名度だけで見てもらえるようになれば、アフィリエイトでの収入もそれなりに得られるようになります

有名人になることは大変ですが、リピータ・ファンが多いブログを作ることはそれほど難しい話ではありません。ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアがさらに普及している今では、ブログをソーシャルと上手く相乗させることで、一気にアクセスを得ることができるようになりました。

読者の心情を最優先に考えて、アドセンスとアマゾンアソシエイトを中心に、アフィリエイトが目立たないような運用を心がけます。収入は少なめですが、リピーターが増えればその分収入も増えていくので、無理がない上に、安定性と発展性もあります。

・ジャンル特化ミニサイト

特定のテーマに絞ったレビューブログなら成果が上がる可能性が高くなります。

日々更新するのではなくて、あるジャンルのまとまった情報を論理的に整理して公開します。読む側としては、必要な知識を体系的に理解できるので、一定の需要があります。ブログのデザインをカスタマイズできるのであれば、トップページ上に最新記事が並ぶ、いわゆる日記系の「ブログ」よりも、「情報サイト」の形態をとったほうが良いでしょう。

ブログをCMS(コンテンツマネジメントシステム)として利用します。情報サイトはアフィリエイトリンクを設置しても全く問題ありません。当たれば大きな収益を生むことができるでしょう。

集客はSEOがメインになりますので、ありきたりのジャンルでは競争が激しいです。今後流行りそうなジャンルを先回りして作っておいて、先行者利益を狙うと良いでしょう。

「blogは、自己実現に繋げるツールとしては、大きな可能性を持っている。私がこうしてココで話しているのも、雑誌の執筆依頼が来たりするのも、ある意味Blogのおかげだと思っている。アフィリエイトに繋げるだけの考え方は勿体無い(伊藤氏)」

via: 第4回アフィリエイトカンファレンス

個人ブログを、アフィリエイトだけの目的で更新することはもったいないです。ブログを通じて、人と繋がることで、サイト作成やコンサルティング、講師や出版など、アフィリエイトよりももっと規模の大きいビジネスに繋がることがあります。アフィリエイトを目的ではなくて、手段として考えることです。


Programming a Radio / deltaMike

プログラム利用の注意

プログラムを利用できると、アフィリエイトの活動の幅が広がります。しかし、大手ショッピングモールのデーターを取得できるAPIやCSVは要注意です。同じデーターを利用して、同じようなサービスを作っている人がたくさん居るため、差別化しにくいからです。検索エンジンに重複コンテンツとみなされやすく、SEO的にはあまり期待できない状況です。

「作るな」は言い過ぎかもしれませんが、コンテンツは自分で作らない方が、サイトは大きくしやすいです。

プログラムを利用することで有利なのは、ユーザーが新しいコメント書き込んでくれて、オリジナルなページが増えていくようなサービスを作れることです。こうしたサービスはSEOが効きやすく、発展性があって、アフィリエイト収益を得やすいです。

APIを使うのであれば、もともとオリジナルなコンテンツが存在するブログやサイトに、コンテンツの内容に関連する商品を自動的に紹介する補佐的なパーツとして利用したほうが、効果が大きいでしょう。各記事にキーワードを設定して、キーワード検索結果を表示させるだけでも、コンバージョンが高くなります。重複コンテンツを避けたい場合は、javascriptなどを利用して商品を表示させるのも手です。

しかし、羽生さんがおっしゃっているように、高速道路の先では大渋滞が起きています。APIプログラミングでも、みんな同じようなサービスを公開している状況です。

つまり、これまではプログラミングができること自体が有利だったのですが、これからはプログラムができること自体に優位性はほとんどなくて、その上でどんな面白いサービスをつくれるかという「アイデア」が勝負になってくるということです。

via: プログラミングをあっという間にマスターできる時代がうらやましい

本書ではプログラムの活用こそが、アフィリエイトの成功への最も近道だとされています。確かにちょっと前まではそうでした。しかし、いまや初心者向けのプログラム教本が整備されて、プレーヤーはドンドン増えて競争が激しくなっています。APIをマッシュアップしたサービスも、ほとんどが重複コンテンツとして認定されます。プログラムを習得できることに越したことはありませんが、ただプログラムを組めるだけでは、もはやなんの足しにもならないのです。一番必要なのは、周りが唸るようなアイデアと個性です。プログラムもアフィリエイトも「手段」であって、「目的」にしてしまうと上手く行かないでしょう。


Thank You for Your Visit, Have a Nice Day (Wearable Sculpture) by Agata Olek / Art in Odd Places 2009: SIGN, New York City / 20091010.10D.55296.P1.L1 / SML / See-ming Lee 李思明 SML

アフィリエイトの闇と将来

よく「アフィリエイトは誰にでも始められる」ということがアピールされます。つまり、「サイト制作にあまり詳しくなくてもチャレンジできますよ」ということです。この詳しくない人たちをターゲットにする人たちがいます。詳しくない人からお金を巻き上げる、要は詐欺師みたいなものです。

本書には、アフィリエイトが抱える問題点について、深く触れられています。悪事を働くアフィリエイターと、彼らを黙認するどころか、頼りにするASP、スパムツールを配布する人、情報商材販売者、そして、成果を全否認して丸儲けする広告主など、アフィリエイトは色々な問題を抱えています。

これからのアフィリエイトは、ブロガー(アフィリエイト)と、ECの双方が、お互いのブランドを相乗効果で高めつつ、収益化の達成を目指すという、デリケートなミッションになっていくと私は思っています。

via: ソーシャル時代を迎えての、アフィリエイトの展望

これからのアフィリエイト業界は「ブランド」がキーワードになってくると思います。ブランドを食い物にするアフィリエイターの行為は厳しく監視されていくでしょう。逆にブランド力のあるブログ、ウェブサイトは引っ張りだこになっていくでしょう。なぜならば、ネットの集客手段がSEOからソーシャルメディアに舞台が移ってきているからです。ソーシャルメディア上で集客するには、ネット上での影響力、つまり「ブランド」の力が大切だからです。

今後は、不誠実な行動をして一度でも信用を失うと、取り返しの付かないことになると思います。ネット上での活動は、全て記録されていると思っていたほうが確実です。

via: SEO終了のお知らせ

検索エンジン側も対応を始めています。アルゴリズムを改良し、ソーシャルストリーム上のデータを活用して、これまでのSEOのように大量のコンテンツファームを生成してPVを集めるようなやり方が通用しなくなってきています。

ソーシャルメディアではスパムが発生しにくいといわれています。ソーシャルメディア上では、信用が命です。不正を働こうものなら、企業だろうが個人だろうが、あっという間にクチコミされて広く知れ渡ります。ソーシャルメディアにとって、人や企業の汚点は格好の餌となるからです。もちろん、将来にもスパム行為はなくならないでしょう。それでも今よりも問題は小さくなっていくはずです。


Thank You / Patrick Hoesly

信用できるノウハウを探すのなら、最低でも運営サイトがわかる人にしましょう。そして、その人のサイトが「これは便利なサイトだ!」「これなら儲かるのもわかる!」と思えるのでしたら、信用するようにしましょう。

悪事を働くグループと繋がっていると、自分もその仲間と認識されてしまう可能性も十分にあるでしょう。Googleは星の数ほどあるウェブページの関係性を計算しています。全世界100億人程度の人間の関係性を計算することなんてたやすいはずです。正直で真摯に取り組むことが、ネット上での影響力を増やす、ブランドを高めるための唯一の方法になっていくでしょう。

どこぞのだれかも知らない人の話を聞いてくれるひとは居ません。信用がない商品を買う必要はありませんし、タダでも要らないのです。物もサービスも飽和しているいま、ウッフィーがないと誰も相手にしてくれないのです。ブログを書いても、ツイッターでつぶやいても、誰も反応してくれません。

via: 「信用」がないと、誰からも相手にされない時代

アフィリエイトを自分のブログやサイトに組み込むことで、ウッフィー(信用)を減らすことはあっても、増やすことはできません。とにかく周りに与えつづけてウッフィーを増やし、その一部をちょっとずつ削り取ってもらうような姿勢でないと、あっという間にウッフィーを食い尽くしてしまいます。

とはいっても、そんなに難しい話ではありません。日常の生活と同じような感覚を、ネット上でも持てれば良いのです。常識的なバランス感覚を持ち続けることができれば、読者から感謝されながら、きっと楽しい生活を送ることができるでしょう。

今日のわかった

アフィリエイトやネット以外のビジネス書が、参考文献として多く掲載されています。面白い本が多いので、ぜひそれらもチェックするとよいと思います。

読書2011
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