プログラミングをあっという間にマスターできる時代がうらやましい

プログラミングの習得は、以前はかなり敷居が高いものでした。どの参考書も、簡単なことを難しく説明しようとしていました。自分たちの既得権益を守る文化があったのでは?と勘ぐってしまうくらいに^^

今は時代が変わり、ネットでも書籍でも、分かりやすい情報がたくさん公開されています。

アフィリエイターのための Web APIプログラミング入門

とはいっても、プログラムを学ぶには、ある程度のモチベーションは必要です。自分でプログラミングしたサービスを公開して、毎月お小遣いが入ってくるとすれば、かなりヤル気が出てきますよね。


Jan 30, 2009 – Programmer’s Bookshelf / Dennis from Atlanta

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他人の家を覗き見して覚えたプログラム

私はウェブ・プログラムを一通り組むことができます。2005年にWebビジネスで起業して独立したときに、「ウェブプログラムを利用したサービスを立ち上げよう」と一念発起して、プログラムの勉強を始めたのがきっかけです。

複数のショッピングサイトを横断して検索して、価格の一番安いショップを探せるサービスを作ろうと思い立ちました。ところが、当時はウェブ・プログラミングの情報は少なくて、何から始めればよいのかすら分からない状況でした。

私が作ろうと思っていたものと似ているサービスを、既に作り上げていた人が、ある雑誌で紹介されていました。その方の仕事部屋の様子が写真で紹介されていて、その中に本棚が映っていたのです。

そこには、PHPやMysql関連の技術書が並んでいました。私は藁をつかむ思いで、写真に写っている本をすべて購入しました。映り方が鮮明でない本は、背表紙の色と雰囲気から同じ本を探し出して、購入しました。これらの本を読んで、一部プログラムを動かしながら、自分が作りたいサービスはどうすれば実現できるのかを研究しました。

ショップのサイトの情報を取得するスクレイピング技術と、ショップデーターを保存するデーターベースの技術、あとは基本的なプログラミングを駆使してデーターを加工すれば、目指していたサービスが作れることを理解しました。その結果できたサービスが「買い物検索楽や」です。現在も動いています。

現在では、プログラミングやデーターベースの情報は、ネット上にいくらでも紹介されていますし、関連書籍もたくさん出版されていますので、私のように、人の家の本棚を覗き見するようなことをする必要はなくなりました(^^;)


DSCF2845 / HIRAOKA,Yasunobu

プログラミングの高速道路

最近は、各社がAPIを公開して、積極的にショップデーターの利用を推進しています。誰でも簡単にサービスを作れる時代です。スクレイピングなんて面倒なことをする必要はありません。

「lTとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一討に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています」

via: ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

将棋の羽生名人の興味深い言葉です。将棋の世界ではITの普及によって、過去の棋譜を利用して、誰でも徹底的に勉強できるようになった状況を「知の高速道路」と表現されています。おそらくすべての分野で、同じようなことが起きてるはずです。

今回の脇村さんの本は、「アフィリエイター」が「API」を利用して「プログラミング」するという、最短距離で一直線に学べる内容になっています。私が半年かけて探して学んだ技術を、本書を読めば1週間もあればマスターできるでしょう。「プログラミングの高速道路」が一気に開通してしまったのです。本書によって、ウェブプログラミングの門を叩いて、マスターする人はかなり増えるはずです。

しかし、羽生さんがおっしゃっているように、高速道路の先では大渋滞が起きています。APIプログラミングでも、みんな同じようなサービスを公開している状況です。つまり、これまではプログラミングができること自体が有利だったのですが、これからはプログラムができること自体に優位性はほとんどなくて、その上でどんな面白いサービスをつくれるかという「アイデア」が勝負になってくるということです。

今回の流れで確認したように、もはや、説明することがなくなってきました(ショボン)。

なぜならば、今までやってきたことの繰り返しだからです。違うポイント(ベースURL、階層構造、パラメータ、フィールド)を押さえておけば、多くのAPIでも同じようなやり方でアクセスできます。

ここまできたら、あとは数多くのAPIから自分のサイトにあったAPIをいかに見つけ出して使っていくかが、サイトに輝きをもたらすカギとなるでしょう。

APIを利用したサービスって実はものすごく簡単に作れるのです。ぶっちゃけ言うと、APIで取得してデータを、foreach文でグルグル回すだけです。どのAPIを利用してもやることは同じです。本書はその方法をみっちり教えてくれる本です。


Idea – Foster’s Chill Head / fostersartofchilling

アイデア イズ キング!

本書のような分かりやすい本があれば、プログラミングの習得に不安を感じる必要はありません。プログラムの習得の前に「何を作るべきか、面白いサービスは何か」をまず考えるべきです。作りたいサービスのイメージができていれば、本書を読んで、あっという間に自分のオリジナルのサービスを立ち上げることができるでしょう。

APIプログラムを単体で利用しても面白いサービスは作れません。なぜなら、データ元のコピーにしか過ぎないからです。複数のAPIを組みあわせる「マッシュアップ」をすることで、新しいサービスを生み出すことができます。本書ではマッシュアップの定番である「GoogleマップAPI」の使い方が詳しく説明されています。最終的には楽天トラベルAPIとのマッシュアップ例が紹介されていて。かなり高度なサイトを構築できるところまで、高速道路が敷かれています。

本書のような分かりやすい本は、これから多く出版されていくでしょう。そして、ウェブプログラミングの門を叩く人がドンドン増えてくるでしょう。APIの呼び出しが増えて、APIサーバーが負荷でパンクしてしまうことが、少々不安でもあります。本書でも詳しく説明されているキャッシュ機能(取得したデーターを一定時間保存しておく)を必ず利用して、APIサーバーに負荷をかけないようにお行儀よく利用することだけはお願いしたいです。

今日のわかった

本書は著者の脇村さんから直接献本頂きました。ありがとうございました!

読書2011
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