「ソーシャルメディア」とアフィリエイトは究極に相性が悪いという話

No Trespassing
No Trespassing / Dru Bloomfield – At Home in Scottsdale

A8フェスティバルに参加し、バリューコマースEXPOはセミナーの様子をUstで視聴しました。どこのASPも「ソーシャルメディアとアフィリエイト」をつなぎ合わせようと必死になっています。

ちょっと待ったー!

ソーシャルメディアとアフィリエイトは水と油。そう簡単に混ざるものではありません。二つを両立することは、非常にデリケートなミッションです。自ら経験して皮膚感覚を持っていれば、安易に口にできないことです。


No Evil To Be Seen / CarbonNYC

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人は売り込まれたくない

「久しぶりに旧友から連絡がきて、会ってみたら、いきなり保険の勧誘を受けた」

誰でもこんな話を聞いたことがあるはずです。こんな目にあったら、よほど寛容な心を持った人でない限り「もう、コイツとは距離を置こう」と思うでしょう。

ソーシャルメディアは「人間関係」の上に成り立っています。ソーシャルメディア上でアフィリエイトを行う行為は、まさにこの「友達に保険の営業をかける」行為と同じです。

プロの保険の営業マンは、絶対に自分から仕事の話はしないそうです。相手から頼まれたとき、知人から紹介があって、ようやく保険について口を開きはじめます。プロでもそれだけ「売り込み臭」がしないように、苦心しているのです。


no news is good news / Isabel Bloedwater

アフィリエイトはバレている

当ブログは、アドセンスと、書籍紹介時にアマゾンアソシエイトを利用するくらいです。それでも「アフィってるぜこいつ」的なコメントを頂くことがあります。

人は広告の存在に敏感です。新聞記事だと思って読んでいたら、実は広告記事だったことを知って、ガッカリした経験は誰にでもあるでしょう。人は基本的に売り込まれたくありません。人々は、広告が目に入らないようにして、生活してるのです。

「そんなわけはない!」と思うあなた、では、あなたが他のブログを読んでいて、アフィリエイトリンクを見つけたら、クリックしてますか?クリックしませんよね。これは、アフィリエイターだけの習性ではないです。みんなやってることです。アフィリエイトはもう世の中にバレてるのです。アフィリエイト記事だらけのブログを、みんな毛嫌いしています。そんな中で、アフィリエイト記事をせっせと書く行為は、周りをまったく見えていません。読み手からすれば、かなり浮いた存在になっているでしょう。


No Cruising Zone / swanksalot

ブログ×アフィリエイトフィーバーの再来は無い

最近のアフィリエイト業界では、ソーシャルメディア×アフィリエイトが盛んにアピールされています。ふと、同じようなことが前にもあったなと思いました。そう、「ブログ×アフィリエイト」です。

2004年に行われた、第四回アフィリエイトカンファレンスが、「ブログ」+「アフィリエイト」のテーマで開催された後、アフィリエイト+ブログブームが起きました。各ASPは、「これからはブログ+アフィリエイト、レビューアフィリエイト」と、ブログの利用を積極的に推し進めました。

しかし、ブログ×アフィリエイトは、ASPやECが本来考えていた姿とは違うものになってしまいました。ブロガー自身の魅力やブランドで、商品を紹介してもらうはずが、アフィリエイトだけを目的にしたブログが乱立する事態になりました。

ブログは誰でも簡単にサイトを立ち上げて、記事を増やすことができます。当時のネット集客の中心は「検索エンジン」でした。ブログは最初からSEO対策がとられていたため、上位表示が可能でした。ASPとしても、とにかく自社のアフィリエイトバナーが掲載されているページが増えれば増えるほど売り上げが伸びていったので、「まあ、売り上げも伸びるし、これでもいいのかな」と結果オーライにしてしまったのでしょう。

検索エンジンのアルゴリズムの隙を突いて、繰り広げられるスパム合戦に、違和感を感じていた方は多かったはずです。その「歪み」を是正するように、新しい波がやってきました。そう、ソーシャルメディアです。


Merle shakes hands with her little sister / flash.pro

ソーシャルの絆は「信用・信頼」

ソーシャルメディアの基本は人間関係であり、信用・信頼が絆となっています。ソーシャルメディアでは、情報の質はさほど重要ではありません。情報よりも、「誰が発信しているか」の方が、重要視されます。

ソーシャルメディア上で影響力を持っている人は、以前から「ブログ」を大事に育ててきた人が多いです。それに対して、アフィリエイトだらけのブログを運営している人が、ソーシャルメディア上で信頼を得ることは難しいでしょう。友達に保険の営業をかけるような、売り込み臭をプンプンさせて、空気を読まない人は、ソーシャルメディアでは敬遠されます。


Market / gerry.scappaticci

売らずに売る

商売の基本は集客数です。アクセス数こそが「力」です。買う人は、放っておいても買うのです。自分のブログで無理に商品を売り込まなくても、多くのアクセスがあれば、その一定数はリンクを踏んでくれて、買ってくれます。

ソーシャルメディア上では、ダイレクトに売り込むことは嫌われます。よって、いかに多くの「見込み客」とコネクションを持てるかどうかが肝になります。

アフィリエイトの目的はあくまで集客です。クロージングはリンク先のECページで行われるため、無理に売り込みをしても意味はありません。あくまで自分が感じたことを自然体で紹介して、自分のブランドを崩すようなことは絶対にしてはいけません。自分自身のライフスタイル、ブランドが向上するような商品だけを、厳選して紹介する姿勢が大切です。


Film Production: On Set of “Pendant” / vancouverfilmschool

ASPはブログ・プロダクションを手がけるべき

広告主が本当に望んでいるのは、商品名SEOによる集客ではなく、「ブロガー自身の言葉」に心を動かされたお客さんです。商品名や企業名でSEOをかけて、広告主のブランドを食い物にするようなアフィリエイトではなくて、商品とブロガーの両方のブランドが向上していくことが、ソーシャルメディア時代のアフィリエイトの形です。

ASPも、広告主のブランドを食い物にしているだけのアフィリエイターへの優遇などは控えるべきです。これまでの実績や規模は関係なく、自身のブランドを強く意識して面白い活動している「ダイヤの原石」のようなブログ・サイトを発掘して、育てていけるASPが、次の時代のリーダーとなれるでしょう。

【参考記事】

今日のわかった

ではどうすればいいんだ?という話になりますが、一番簡単な方法は、アフィリエイト用サイトと、個人のブログ・ソーシャルメディアを完全に分けることです。

お店の外のプライベートな場で営業するからおかしくなるのです。商売用のお店を用意しておけば、その中でアフィリエイトをする分には問題ありません。その辺の話はまた後日。

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