相手の「心」を動かす技術

heart rock
heart rock / jasminedelilah

「人は理屈では動かない。感情で動く生き物である」ことは、よく言われています。相手に教え、説得するためには、心を動かさないといけません。

いつも仕事に追われている上司のための 部下を動かす教え方

職場で部下を動かすための考え方についての本になります。内容はコミュニケーションに関するもので、業務や家庭、ブログライティングなど広く応用できるものになっています。今回は、本書の内容を更にブログ運営に活かすことを考えながら、重要なポイントをピックアップして紹介します。

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相手に教えることで、自分も成長する

普段何気なく行っている行為を相手にわかりやすく教えるためには、すべての記憶を呼び戻して体系化させなくてはなりません。

そして、それを教わる側である受講者がわかる言葉に置き換える(変換作業をする)ことで、始めて理解していただけるのです。

教えることは「知識の棚卸作業」と言えるでしょう。

人に教えることは、教える側にとっても一番の勉強になるという話は、よく言われています。入社2-3年目の社員に、新入社員の教育をさせる企業が多いのは、新入社員のためというより、先輩社員の育成を狙っているのです。

ノウハウや方法をまとめたブログ記事は、注目されやすいです。自分が日頃から何気なくやっているライフハックなどをブログ記事にまとめることで、自分の頭の整理になります。

自分が役立つと思っていることについて、日本全国で同じようなことを考えている人はたくさん居るはずです。「こんな当たり前のこと」とは思わずに、遠慮なくポストしてみましょう。記事の価値を決めるのは、読者さんたちです。


Rochester Poets – Free Speech Zone / Viktor Nagornyy

平易な言葉を使いこなす

新入社員や経験が浅い部下に対して教える際、注意したいのが「言葉の使い方」です。たとえば、自分が普段何気なく使っている専門用語が、教わる側にとっては「非日常的な言語」である可能性があります。

相手のレベルに合わせた言葉の使い方をしなくては、教わる内容以前に言葉の問題で、相手がつまずいてしまうこともありえます。

そうならないためにも、専門用語を使うのはできるだけ避け、誰でもわかる言葉で噛み砕いて説明する必要があるのです。

何気ない会話でも、専門用語が入ってきたとたんに、話がわからなくなります。人に説明するときは、小学生に話す意識を持つくらいがちょうど良いようです。

ブログでも、専門用語はなるべく使わないほうが、読んでもらえやすくなります。特に記事のタイトルや、冒頭部分に良くわからない言葉が入っていると、人は「自分には関係ない」と感じて、読んでくれないことが多いです。わかりやすい文章はブログの魅力につながります。


Rochester Poets – Free Speech Zone / Viktor Nagornyy

たとえ話の上手さは、頭の良さと比例する

自分にとって未知の分野の知識・スキルを学ぶとき、たいていの人は「とっつきにくい」とか「敷居が高い」と思うのではないでしょうか。

たとえば「営業トークと顧客心理の関係」といったテーマで新人営業マンに教える場合、相手は「なんだか難しそうな話だなぁ」と感じてしまい、興味が持ちにくいかもしれません。

このようなケースでは、「たとえ話」を使うことがとても有効です。大げさかもしれませんが、私は、たとえ話は教える側にとっての「魔法のツール」だと思っています。

難しい内容は、誰でも知っていることに置き換えて話ができる人は、周りから一目置かれる存在になります。「頭の良さ」の定義には色々あると思いますが、私は「たとえ力=頭の良さ」と言えると思っています。メタ思考によって物事の本質、骨組みを理解して、似た物事同士を結びつけることが「たとえ力」につながります。

たとえ力を鍛えるには、「つまりどういうことか?この本質はなにか?」と日々意識して考えることです。その内容をブログにポストしていくと良いでしょう。実際に文書としてアウトプットすることで、使える知識として蓄積できます。


Enthusiasm Uncurbed / CarbonNYC

情熱と熱意で相手を引き込む

講師が明るく、テンションが高ければ、講習参加者にもよい雰囲気が伝染し始めます。しかし、だからと言って度が過ぎるのも問題ですから、少し抑え気味の「プチ・ハイテンション」を意識していください。

同じ内容でも、暗い表情でブツブツ話されるより、明るく元気に、ちょっと早口くらいでテンションが高めの方が、話を聞いている側も気分が高揚してきます。人に何かを教える時は、勢いも大切です。

ブログも淡々と文章をつづるよりも、感情の入った勢いのある文書の方が、読み手の心に突き刺さります。新聞記事のような文章は退屈です。商品の使い方や道順や色・形といった通り一辺倒の説明はどうでも良くて、ギラギラしたあなたの思いをぶつけることが大切です。調子に乗るくらいでちょうど良いかもしれません。情熱や熱意は「言霊」として伝わります。

話し方や文章力といった基本的なスキルを磨くことも大事ですが、それ以上に自分が全身全霊で熱中できる仕事や趣味を探し出すことが、周りを動かす原動力となることを、心に置いておきたいです。

今日のわかった

「言霊(ことだま)」は本当にあると私は思っています。言葉を粗末に使っているなと思う人の人生は、楽しそうに見えないことが多いです。

読書2011
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