少しは勝田の風になれたかな 勝田全国マラソン2019

2019/1/27に行われた勝田全国マラソンに出場してきました。

前日までは寒くて風が強い予報で、モチベーションが下がっていましたが、蓋を開けてみれば、小春日和。風もありましたが限定的。マラソン日和となりました。

タイムは3:08’47(ネット)。昨年より2’34タイム更新。後半のアップダウンが怖くて、前半抑えめに入るレースプランが当たって、最後まで押し切れました。

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レース戦略

静岡マラソンへのステップとして

昨年2018年に初めて出場しました。7-15kmの向かい風と13-15kmのアップダウンと、33kmからのウェーブ、ラスト5kmにもアップダウンがあって、最後まで厳しいコースです。

25kmの鉄橋までリラックスして走れることができれば、後半力を残せて、良いレースになると思います。

今年は年末年始に不摂生をしてしまい、とてもベストを狙える状態ではありません。寒さに弱くなっている感覚もあります。

2月末のしずおかマラソンが勝負レース。今回はステップレースとしての位置づけです。

ペースは4分30秒台。途中調子が良ければ、4分10-20秒台でも走ってみたいです。トータルで3時間15分くらいを目標に走ります。

補給など細かいところは昨年と同じです。

昨年の記録はこちら → 勝田マラソン2018

ヴェイパーフライ4%用の走り

実は先日、NIKEのヴェイパーフライ4%を購入しました。

日本新記録を更新した、大迫傑選手、設楽悠太選手。箱根駅伝でも多くの選手が履いていたシューズです。

静岡マラソンで投入する予定です。勝田では履きません。

このシューズは走り方を若干変えていかないとフィットしません。フォアフット気味に走ると、シューズの弾性を使えるようです。

今回の勝田では履きませんが、フォアフットかミッドフットを意識してみたいと思います。

レースレポート

水戸に前泊

静岡駅15時43分発のひかりで、前泊する水戸駅へ。品川駅でひたちに乗り継いで、18:07に到着。

美味しそうな居酒屋さんがたくさん。じっと我慢して宿へ。

宿はみまつアネックス。水戸駅北口から徒歩10分くらい。

宿泊プランは朝夕2食付きで5,050円と格安。

到着したら、まずは翌日着るウェアを全部出してチェック。ゼッケンをつけました。

お部屋はちょっと古さを感じましたが、問題なし。快適でした。

夕食はレストランであん肝パスタを頂きました。サラダバーと、ランナー用に白米とスープが。

パスタが濃厚で美味しかった。レースに向けて、白米に白湯スープをかけて2杯頂きました。

夕食後は、大阪なおみ選手の全豪オープン決勝をテレビ観戦。すごいゲームでした。

レースは10:30スタート。会場までは一駅。朝9時前に出発すれば間に合うので、ダラダラ過ごしてしまい、就寝は22時過ぎ。

スタートまで

朝は強烈な眠気で、6:30の目覚ましで起きれず、7:30にようやく起床。

着替えてからレストランで朝食。納豆ご飯とお味噌汁を頂きました。

さらに部屋に戻って、お餅を2つ。もう一つはバッグに入れたのですが、食べるのを忘れてしまいました。

8:30くらいには身支度が整ったので、出発しても良かったのですが、あまり早く行って寒いのも嫌だなと、8:45頃に出発しました。

電車に乗って勝田駅に到着。トコトコ歩いてスタート地点には9:30を過ぎてました。

いそいそと参加賞をもらい、荷物預けの入り口付近で着替え。放送では10時整列とのこと。

思いの外暖かく、ウェアに迷いが。結局、インナーは脱いで、手袋も薄手のものを。アームウォーマーはつけました。

荷物を預けて、ABCゾーンへ。トイレは空いている。ストレッチをしたり、靴紐を調整してスタートへ。スタートブロックには10時までに行ったほうが良いです。トイレも空いてますしね。

スタートまで、おじいさん?MCの話を聞きながら待つ。意外と面白い。10:30にスタート!

0-10km

1kmまでは道が細いため、ペースが上がらない。1kmのラップは4’39。去年も同じようなタイム。右折して道が広くなってからペースを上げていく。

スタート直後だから気が付かないけど、この大通りは意外とアップダウンがある。帰りは同じ道を戻ってくるので、結構きつい。

コースレイアウト的に、私の実力ではサブスリーは無理なので、4’20台を維持して昨年の3:11’21のタイム更新を狙いました。そしてできれば、ラスト5kmはサブスリーペースまで上げたい。

徐々にペースを上げて、6kmのラップが4’16。しかし、7kmからはコースは北上。向かい風となりました。思ったより風は強くなかったけど、10秒台は維持できず、目標の20秒台を維持。

0-5km 22’16 4’27/km
5-10km 22’00 4’24/km

10-25km

12km辺りで知り合いと軌跡の遭遇。挨拶をして、最初の難関である大きなアップダウンへ。

まずは下り。この時、ペースアップをしようと自然と後ろ足の接地時間が長めに。ブレーキがかからず、うまく走れました。登りは得意。前傾でガシガシ登りました。

その後のフラットな区間でも、後ろ足の接地時間を長めに取ることを意識しました。その方がお尻やハムストリングといった体の背面の筋力を使える感じ。着地もミッドフット気味になっている。

もしかしたら、このフォームは、今回のレースの目的でもある「ヴェイパーフライ4%用の走り」に近づいていると思いました。

長い直線が終わり15km地点通過。ここで左折。ここからしばらくダラダラ登る。しかも向かい風が更に強くなる。どうやら、この日は北風というより北西の風が吹いていたみたいです。

ちょっとがっかり。でもペースはキープ。東海中学校前でブラスバンドの応援。きつい区間での応援は助かります。

18km付近で坂が終わると、左折。コースは南下方向なのですが、なんか向かい風のような。横風を受けていたようです。

オフィシャルのエイドは5kmおきなのですが、途中に沿道の企業のエイドや私設エイドがあちこちに。補給に困ることはありません。

去年も沿道の応援は多く感じましたが、今年は更に多かったように感じます。ブラスバンドの応援も多かったです。力を上手くもらいながら走れました。

中間点は1:33’19。3時間10分切を狙えるタイム。しかし、体に疲れを感じ始めていたし、後半は細かいアップダウンが多い。予断は許さない状況。

とにかく4分20秒台のペースを行けるところまで続けることを意識しました。多少ラップが落ちても、慌てず騒がず。

25kmは鉄橋超え。去年はこの辺りから落ち始めましたが、今年はまだ足は残っています。

10-15km 21’55 4’23/km
15-20km 22’15 4’27/km
20-25km 22’26 4’29/km

25-35km

鉄橋の坂を下ると、しばらくはフラットな5kmほどフラットな道が続きます。唯一休める区間かも。

27kmくらいで、大声で応援してくれる女性二人組。元気出ました。

32kmくらいに大きなアップダウンがあり、その後3連続ウェーブ。去年は完全に沈黙してしまいましたが、今年は足が動きました。

そしてウェーブの一番上35km付近には、なんとロッキーおじさんが。10kmくらいでも見かけたのですが、本物でした。

病気で療養中と聞いていましたが、そのような表示がありました。「ファイトです!」と声をかけると、いつものように静かなガッツポーズで応えてくれました。なんとか回復して欲しいです。

25-30km 22’29 4’30/km

30-35km 23’07 4’37/km

35km-Goal

ちょっと先には、派手な衣装でアニメ声の女性が応援してくれました。一瞬「つくばのラムちゃん?」と思いました。本当かどうかはわかりません。

そして極めつけは37kmくらいの小学校(前渡小学校?)で、小学生たちがYMCAでの応援。これはやられました。

正直、疲れてきていたので、最後は流してゴールしようかなと思っていたのです。ですが、ロッキーとラムちゃん?そしてYMCAと来て、新たなやる気が生まれてきました。

時計を見ると、頑張れば3時間10分を切れるかもしれない。

泣いても笑っても、あと5km。いっちょやってやろうとスパートを開始しました。

最後は、スタートで走った直線を逆走して戻ります。ところが、強烈な向かい風が! 最後の最後で、予報通りの風が吹いてきたようです。

しかも、道はアップダウン。向かい風での登りはきついです。

でも足は動いています。12km付近の下りで気がついた「後ろ足の設置時間を伸ばす走り方」により、これまで上手く使えてなかったお尻やハムストリングの筋肉を使えるようになったのかも。

スピードを上げようとする意思に、足がついてきてくれます。これは行ける!

いつも走っている久能海岸の残り5kmをイメージしながら、スピードを上げていきました。

手元の時計のラップも、40kmが4’24、41kmが4’22、ラストは4’12まで上げました。

会心のガッツポーズでゴール!

35-40km 22’58 4’35/km

40-Goal 9’21 4’16/km

レース後

13時40分ごろにゴール。そのまま記録証と荷物をもらい、更衣室でゆっくり着替え。

14時ころ出発。ゴール付近の写真を撮って、駅へ。

スマホで調べたところ、14:21のひたちに乗れば、17:04に静岡駅に到着する。でないと、1時間以上帰宅が遅れるみたい。

駅まで必死に走りました。レースよりきつかった。

なんとか駅に到着して、座席を確保。ビール2本買って、ひたちに乗り込みました。

慌てて、食事を買い忘れた。でも、ビールは格別でした。

レースの振り返り

タイムは3:08’47(ネット)。去年より2’34更新していました。

昨年はサブスリーペースで突っ込んで後半失速。今年は前半抑えて、ゴール前でサブスリーペースまで上げられました。ラスト2kmのラップは生涯最速です。ゴール前で4’15/km以上に上げられたのは、すごい自信になりました。

実は、静岡、つくば、古河はなももといった、アップダウンが少ない高速レース以外で、3時間10分を切れたのは初めてです。それも嬉しい。

今回、ヴェイパーフライ4%で走れるように、ミッドフットorフォアフットの着地を意識して走りました。

12km付近からの長い下り坂で、後ろ足の着地時間を長くすると、ブレーキをかけずにスムーズに降りれることを発見しました。そして、フラット道で同じような走り方をすると、お尻とハムストリングの筋肉を使えます。着地もミッドフット気味。最近悩まされていた、足裏の痛みもありません。

私はもともとヒールストライクで走ります。そのままだと、ヴェイパーフライ4%は履きこなせません。実際にテストで走ってみましたが、かかとのクションを使いすぎるせいか、進みにくさを感じていました。

今回のレースは、3時間10分を切るタイムで、しかもラスト5kmをサブスリーペースまで追い込んでいるのに、翌日の筋肉痛はいつものレースより弱いです。

ミッドフットにより、ブレーキが小さくなり、さらにお尻とハムストリングといった大きな筋肉を利用することで、走りが効率的になったような気がします。

来月の静岡マラソンに向けて

上記はあくまで仮説です。あと一ヶ月の間に、新しいフォームで練習してみて、有効性を検証しつつ、自分のフォームにしていきたいです。

少なくとも、ミッドフットはヒールストライクよりは良い方向です。今回42.195kmを無理なく走りきれたので、大きな故障にはつながらないと考えてます。むしろダメージが少ない。

よく「接地時間は短いほうが良い」と言われます。私もそれを信じてきたのですが、もしかすると大きな勘違いだったかもしれません。

接地時間は短くするものではなくて、スピードアップしていくと結果的に短くなるものだったのでは?

今回、接地時間を長くすることで、おしりやハムストリングの力で地面を長く蹴れたことにより、スピードが上がる。その結果、より自分の真下でミッドフット着地ができるようになり、ブレーキ要素がなくなり、更にスピードが上がる。

色々な要素を総合して、接地時間が短くなる。

そんな仕組みがあるのかなと推測しています。

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最後になりましたが、大会関係者の方々、ボランティアのみなさん、沿道の熱い応援、そして、共ににゴールを目指したすべてのランナーに感謝します。予報に反して、走りやすい一日でラッキーでしたね。

0-5km 22’16 4’27/km
5-10km 22’00 4’24/km
10-15km 21’55 4’23/km
15-20km 22’15 4’27/km
20-25km 22’26 4’29/km
25-30km 22’29 4’30/km
30-35km 23’07 4’37/km
35-40km 22’58 4’35/km
40-Goal 9’21 4’16/km

中間点 1:33’19
後半 1:35’28

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