一般人が「本を出版」するためにやるべきこと

このたび、本を出版することになりました。電子出版ではなく、出版社からの商業出版です。

出版社に企画を持ち込んでは、不採用を繰り返してきました。あれほど苦労したのに、出版が決まるときはあっという間でした。

今回の出版までの流れを紹介すると共に、一般人が出版にこぎつけるための方法をまとめてみました。

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電子書籍の出版が引き金に

今回の出版は、ある日突然出版社から「出版しませんか?」というメールを頂いて決まりました。OKの返事をして、一ヶ月後くらいに出版社側の会議でGOとなり、本格的に執筆が始まりました。

私に白羽の矢が立った理由は聞いていないのですが、おそらく出版社の方が、私が出版した電子書籍を見つけたのだと思います。

私は自分の電子書籍の順位を、毎日チェックしています。ある時期、同類の本が出版されてグイグイ順位を上げましたが、私の電子書籍より上位に上がることはありませんでした。今回出版のオファーをしてくれたのは、その同類の本の出版社でした。かなり目についたのでしょう。

今回の出版は、電子書籍のセルフパブリッシングが呼び水になったのです。

「ただの一般人」では難しい

そうか、じゃあ電子書籍をセルフパブリッシングすれば、商業出版に結びつく可能性が高くなるのか、と電子書籍を書いても、出版社の目にとまる可能性は低いです。

なぜなら、売れないからです。売れないと目立ちません。Kindleは本を置けるだけで、販促はしてくれないです。自力で売るしかありません。

じゃあ売れば良いのだな!といっても、一般人には売る力がありません。

残念ながら「ただの一般人」では、商業出版にたどり着けないのです。そりゃそうですよね。誰でも出版できてしまうなら、目指す意味がありません。

とはいえ、誰もが知っているような有名人になる必要もありません。出版へのルートを理解し、努力すれば出版に近づけます。

ブログから始める

他人が聞いたら驚くような経験は、本のネタになります。例えば、年収200万円で一戸建てを建てた経験や、100kgの体重でフルマラソンを完走したとか。しかし、普通の人みんなが、わかりやすいすごい経験を持ち合わせているわけではありません。

まずはブログから始めることをお勧めします。ブログで記事を書くことで、文章力が養われます。読者の反応を見ながら、どんな記事がウケるのかをチェックします。

自分では当たり前と思っていたことが、他人にとっては有益であることは、よくあります。ブログを運営することで、出版に結びつく自分のストロングポイントを見つけるのです。

一記事で、本が書ける

ブログを続けていると、ものすごいバズる記事が生まれることがあります。最近はソーシャルメディアが普及して、個人の一記事が短時間で一気にバズることはよくあることです。

広くバズったということは、読者の心に刺さるコンセプトがあるということです。バズった一記事を元に、内容を膨らまして出版企画にしてみましょう。

実際に一記事で出版までたどり着いたケースは存在します。人気ブロガーOZPA氏(転職おめでとうございます)は、ブログを開設してから5ヶ月で月間16万PVを達成するために私が行った3つの戦略と2つの心構えという記事がバズって多くの人に読まれました。この記事を元に、あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法という本を出版されました。

OZPA氏のすごいところは、2011/05/19に記事をポストして、2011/8/30に出版しているところです。3ヶ月ちょっとで出版ができるのです。このスピード感は見習わうべきでしょう。

もう一つは、和田一郎さんです。ICHIROYAのブログを運営されていて、僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のことという記事が反響を呼び、同じタイトルの本を出版されました。

和田さんは2冊目も出版されています。僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 (自分のビジネスを始めたい人に贈る二〇のエピソード) こちらの本もおそらく、絶対に失敗せずに「商売」を始める10のポイントの記事を元に書かれています。

ちなみに、私は前述の通り電子書籍がきっかけでしたが、電子書籍はブログ記事を編集したものです。ブログは、一般人が出版へ近づくために、一番有効な方法です。

ブログで売る

自分のブログに多くの読者がついていると、ブログで自分の本を紹介して、自力で売ることができます。出版社としても、著者自身が売ってくれれば助かります。

出版がゴールではありません。著書をどれだけ売れるかが本当の勝負なのです。人気ブログは出版の大きな武器になります。

コネを最大限に使う

人気ブログ記事を連発しても、出版社の方に見つけてもらえることは稀です。自分から出版社にアプローチしてみましょう。とはいえ、ただやみくもに連絡しても、話が通りにくいです。

出版経験のある知人がいれば、出版社の人を紹介してもらいましょう。知人を通すことで、信用度があがって、話が通りやすいです。

ブロガー界隈には、出版経験のある方が多いです。ブロガーイベントなどに参加して、ブロガーの人脈を広げていきましょう。いざという時に、紹介してもらえれば、話がスムーズに回ります。

出版社には得意・不得意がある

編集者と会えれば、必ず出版が実現できるわけではありません。出版社には各々得意な分野があります。分野がズレていると、いくら内容が良くても、出版社側の会議で企画が通らないことがあります。

もし企画が通らなくても、気にしないことです。編集者から「こんな内容の本なら企画が通りやすい」と、提案してくれることもあります。対応できるようなら、企画の変更も有効です。

自分の企画にこだわるならば、次の出版社へのアプローチを考えましょう。

実績を作る

プロフィールが「サラリーマン」だけだと、出版に繋がりづらいです。著者の肩書や素性は、本の内容の説得力に直結するからです。

有名大学を卒業されているのであれば出身校を、有名企業に勤めていれば、企業名と役職をアピールしましょう。勉強会などを開催していれば、「主宰」の肩書が持てます。わかりやすいプロフィールを作りましょう。

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出版したのは、この本です。

ブログ指南本は色々出版されています。検索エンジンによる集客や、マネタイズがメインになっている本が多いです。拙書は「人気ブロガー」になることにフォーカスしています。人気が出れば、色々なものは後からついてくるというスタンスです。

出版を目指している方に、本書はお勧めです。前述したとおり、人気ブログは出版の大きな武器になります。出版とはある意味「人気商売」なのです。

見かけたらぜひ手にとっていただけると嬉しいです。発売日は2016/10/8(土)です。Amazonや楽天では予約が始まっています。

皆さんの一助になれば幸いです。

今日のわかった

本の執筆はブログと違って、大変な作業でした。今もギリギリまで推敲を重ねています。文章のリズムがまったく異なるのです。初稿は本当にひどい出来でした。

今回の出版で得た経験は、ノウハウとしてまとめて、本ブログでも少しずつポストしていこうと考えています。

Kindle出版する方法商業出版
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