日経平均の最高値更新は目前!上昇の鍵はNVIDIAが握っている

米国企業のエヌビディア(NVIDIA)の株価がすごいことになっています。

2024年に入ってからの年初来騰落率は45%ほど。この一年だと200%超えと、株価は約3倍になっています。

そしてこのNVIDIAは、日経平均のバブル時最高値の更新実現と、深い関係があるのです。

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日経平均株価は、半導体銘柄の株価の影響が大きい

日経平均株価とは日本経済新聞社が選定した225銘柄から構成される平均株価のことです。

平均株価といっても、時価総額で重み付けしているわけではなく、結構偏っています。

寄与率が高い銘柄の中には、東京エレクトロンや、アドバンテスト、ソフトバンクグループなどの、半導体関連の企業が多いです。

よって、日経平均は、半導体関連銘柄の変動を、より大きく受けることになります。

NVIDIAが日経平均を動かしている

NVIDIAは今や時価総額でAlphabet(Googleの親会社)と並び、Amazonに追いつこうとしている、世界最大の半導体メーカーです。

NVIDIAの製品が売れて、設備投資などが増えれば、関連メーカーも潤います。NVIDIAの株価が上がれば、関連メーカーの株価も上がります。

日経平均株価は、まさに半導体関連銘柄の上昇を背に、躍進を続けているわけです。

AI市場の成長の多くを、NVIDIAは享受できる

NVIDIAは、パソコンが好きな方なら誰でも知っている、昔から有名なメーカーです。パソコンに搭載されている「グラフィックボード」を販売してきました。

まさか、あのNVIDIAがここまでの大企業になるとは、思いもよりませんでした。

NVIDIAの何がすごいかというと、グラフィックボードに搭載されている「GPU」という、画像処理を高速で行うためのチップの性能が素晴らしいこと。そしてこのGPUは、最近話題の生成AIの計算をするために、不可欠な存在なのです。

生成AIでしのぎを削っている、MicrosoftやGoogleといったAI企業は、AIデータセンターを増設するために、こぞってNVIDIAのGPUを買い漁っているようです。

つまり、これからAI市場が拡大していけばいくほど、NVIDIAはダイレクトに儲かります。だからNVIDIAの株は買われているのです。

AI企業ナンバー1は、Microsoft

よって、日経平均は、半導体銘柄の上昇に支えられていると言いましたが、半導体銘柄はAI市場の拡大に支えられています。つまり、日経平均は、AI市場の拡大を背に、上昇しているということです。

その一方で、AI市場に対して、懐疑的な見方もあります。果たして、生成AIが期待されているほど、人々の生産性を向上できるのか?という意見です。

現時点で、商品に導入してダイレクトに生産性を上げつつあるのが、Microsoftのオフィスです。Copilot(コパイロット)というAIをワードやエクセルに導入して、やりたいことを入力すれば、最適な表などを自動的に作ってくれるとのこと。

Amazonは、AIを利用してお勧めの商品を精度を高く紹介するシステムを開発し、活用を始めているそうです。

GoogleとMicrosoftは、検索エンジンへの導入で火花を散らせてますが、検索エンジンの性能向上を収益増にどう結びつけていくかについては、まだ暗中模索といった段階です。

最近の好相場は、昔と同じ「AIバブル」なのか?

AI市場が順調に拡大していけば、日経平均も上昇していきますが、AIがそれほどでも無かった? という流れになってしまうと、株価上昇は頓挫し、もしくは下落に向かう可能性もあります。いわゆる「AIバブル」ですね。

しかし、AIといえば、少し前までは、自動車の自動運転が主役でした。米国では自動運転は一部で実用化されています。AIは我々の生活の中に次々と導入されていくでしょう。

ちょっと過大に評価されている面は否めませんが、過去の「ITバブル」のような大きな混乱は、起きにくいと考えます。

30年越しの、新たな日本市場の夜明けへ

いま最も注目しているのは、35年ぶりの日経平均の最高値更新です。最高値を更新するということは、市場に損をしている人が一人もいない状況になることです。

当然、みんな慌てて株を売る必要はありません。上値が軽くなり、スルスルっと株価は上がっていきます。

まさに、最近の米国市場がその状況です。ダウやS&P500は最高値を更新中で、スルスル上がっていきます。

日本市場は、値が上がれば売り叩くという、貧乏根性が染み付いていて、なかなか上値が重かったのですが、昨年のバフェット相場で痛い目にあってから、ようやく目が冷めつつあります

為替市場のように、勝った人の裏には負けた人がいるゼロサムゲームではなく、株式市場はみんなで勝つことが可能です。

日経平均の最高値を更新は、日本の夜明け。

みんなが前を向ける新しい市場、見たことがない景色を、早く見たいです。

今日のわかった

注目は2024/2/21に発表されるエヌビディアの3Q決算です。過去2回の四半期決算は、素晴らしい決算内容でしたが、株価は下落しました。市場の期待が大きすぎるのです。今回も同じような流れになる可能性が高いです。

これまでのような決算内容あれば、中長期的には問題ないと思いますが、少しでも疑問符がつく内容があると、大きな相場の潮目となるかもしれません。

眼の前で何が起きても、しっかり見つめたいと思います。

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