ジオン軍から学ぶ「人々の記憶に残る」ブログ運営術

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜

あえて言おう!「カス」であると!

ジオン軍のギレン総帥の演説の一説です。この言葉を思い出すたびに、自分に言われているような気がして、身が引き締まります。「あえて言おう!お前のブログは『カス』であると!」とwww

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ガンダムは、実は「ジオン軍」のお話

ガンダムをよく知らない人に、ちょっとだけ解説を。ガンダムは、1980年代に一世を風靡したロボットアニメです。私はガンダムが大好きです。ガンダム談義になれば、おそらく一晩中話せる自信があります。

アムロという少年が連邦軍のモビルスーツ「ガンダム」を操縦して、幾多の試練を潜り抜けながら、「ニュータイプ」という、モビルスーツのパイロット適正能力に開花して、連邦軍への勝利へ貢献したというお話です。

ところが、番組が終了した後に、われわれの間で語り継がれている話のほとんどが、主役の連邦軍ではなく、敵役の「ジオン軍」にまつわる話であるという、奇妙なことがおきています。

  • 「13機のリックドムが3分もたないのか」
  • 「足なんて飾りですよ、お偉いさんにはそれがわからんのです」
  • 「認めたくないものだな。若さゆえの過ちを」

ジオン軍にまつわる話題はいくらでも出てきます。なぜジオン軍は、これほどガンダムファンの心をわしつかみにするのでしょうか?

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個性的だったジオン軍のモビルスーツ

戦略的な観点からガンダムを見ると、鉱物資源も人的資源も豊富な地球を拠点に置く連邦軍が、物資も人的資源も少ないスペースコロニーを拠点に置くジオン軍を圧倒したという内容です。

連邦軍は「GM」という名前の量産型のガンダムと、「ボール」という、作業用ロボットに砲台を取り付けた「特攻兵器」のようなロボットを大量生産して、戦闘空域を完全に制圧しました。

資源の乏しいジオン軍は、個々のモビルスーツの性能アップで対抗しようと、モビルスーツを数々開発して、戦場に投入していきました。ジオン軍のモビルスーツは、「ザク」といった汎用型だけでなくて、肉弾戦用の「グフ」、水陸両用の「ゴック」「ズゴック」や、開発途中で足がない「ジオング」など、どれも個性的です。

各モビルスーツごとにストーリーがあって、各々がリンクしています。例えば「グフ」は、「ザクとは違うのだよザクとは!」と、ザクより性能が高いことをアピールしています。アムロがあれほどてこづった「黒い三連星」のドムは、その後の宇宙戦において、リックドム12機が成長したアムロに3分も持たずに撃滅させられています。

終戦直後に登場した「ゲルググ」は、ガンダムと同じ戦艦の主砲並みの火力を引っ提げて登場しましたが、人的資源も乏しかったジオン軍はパイロットが不足して、学徒動員をゲルググに搭乗させたため、フルに性能を発揮できず、戦局を変えるまでにはいたらなかった…。

などなど、ジオン軍にはネタが尽きないのです。

それに対して、連邦軍のモビルスーツは、5種類しかありません。これだけだと、話を続けることは難しいです。

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個性的なブログを目指せ

「個性」を前面に出したブログ運営を目指したほうが、面白いと思います。ニュース系などの記事数で勝負するようなブログは、アクセスは集まると思います。連邦軍のように、量産型記事を生産しても、人々の記憶に残りにくいです。

ガンダムのような優等生的な記事だけでは、飽きてしまいます。ザクのような渋い記事。グフのようなドヤ顔記事、ズゴックやゴックのような、局地的でエッジの効いた記事もアリだと思います。

結局のところ、ブログも「どれだけ人々の記憶に残るか」に尽きると思います。ブックマークに入れてもらっても、ブクマしたことを忘れられてしまっては意味がありません。

若手のお笑い芸人が番組中に素で失敗して、周りからツッコミを受けると、赤面どころが「目立った!」ことにガッツポーズする様子は、お笑い業界が「いかに目立つか、人々の記憶に残るか」が勝負であることを示しています。ブログでもビジネスでも、同じことです。

ソーシャルメディアの主役はマイクロインフルエンサーと呼ばれる、個人やその小さな集まりだ。

そこには、他人と同じ自分よりも、他人と違う自分、つまり個性をどう周囲にアピールするかが重要になってくる。

だから、まず私たち日本人に必要なのは「個」を尊重する精神を育むことだと、ひしひしと感じるのだ。

via: ソーシャルメディア革命

最初はどのブログも「ジオン軍」的なブログ運営をしていると思います。メジャーになっていくにつれて、連邦軍化していくブログが増えていきます。多くのリピーターと大量生産した記事をバックグラウンドにしたSEOが上手く回れば、大量のPVを得ることができます。

しかし、果たして今後はどうでしょうか?ソーシャル時代において、没個性化したブログに明日はありません。ソーシャルストリーム上では見向きもされず、ソーシャルストリーム上で幅を利かせるブログに、次第に追い詰められていくでしょう。

ブログ運営は「ジオン軍」的な姿勢を目指すべきです。一年戦争において本当に勝利したのは、人々の記憶に深く刻まれた一晩ネタにして話せる「ジオン軍」であることに、間違いはないのですから。

※本記事内の画像はブログ画像ゲッターを利用しました。アマゾンの商品画像をトリミングして表示するサービスです。

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