40代を後悔しない50のリスト

私も来年は40歳になります。本書のタイトルに惹きつけられて、手に取りました。

40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

40歳代で周囲から求められるものは、30代とはまったく違います。40過ぎたら、仕事に対する情熱だけでなくて、冷静さと、周りを動かして物事を達成する力が必要になります。忙しくて毎日首が回らないような状況は、年相応ではありません。格好悪いです。

本書のリストの中から、私が特に気になったものを選んで、大きく分けて4つの項目「マネジメント」「モチベーション」「スピード」「ライフ」にまとめてみました。


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マネジメント

●「他人を動かすスキル」が身につかなかった

これからの四十代に求められるのは、そうした業務のマネジメント以上に、部下のモチベーションをマネジメントすることです。管理しようとするより、部下の気持ちに火をつけたり、やる気を引き出すようなコミュニケーション能力が求められているのです。

40代になると、プレーヤーとして動くだけでなくて、周囲を巻き込んで仕事をしていくスタイルに変えていく必要があります。確かに、いい年をして、すべてを自分でこなしているような人は、頼りないですよね。

すべてを自分で行う必要はなくて、得意な部分で力を発揮して、不得意な部分は人に任せるやり方もあります。プレーヤーとしての能力の上に、周りを巻き込む「マネジメント能力」をもっと意識していく必要があります。

●話し方で損をした

私の専門である法人営業の本質は、コミュニケーションです。特に「話し方」がポイントになってきます。そこで培った話し方の極意は、「キーワード」「キーフレーズ」「エピソード」の「三段論法」で語ることです。

本書に興味深いコミュニケーションスキルが紹介されていました。「キーワード」「キーフレーズ」「エピソード」の順番で話すと、相手の心に刺さりやすいということです。確かに最初にキーワードでズバっと言われると、分かりやすいですよね。

「『タイトル』です。ブログはタイトルで決まります。自分の知らない言葉が入っているタイトルの記事は、読む気が急に失せますよね…。」

といった具合です。

モチベーション

●わかっていても、結局「守り」に入ってしまった

多くの人がわかっていても、結局チャレンジしていないのです。そして、そのことを後悔しているのです。ならば、自分に言い訳などせず、ただやるだけです。

「チャレンジしろ」と言われるのと、「八割は守りでいいから二割だけは攻めろ」と言われるのと、どちらがいいか考えてみてください。後者のほうが断然肩のちからを抜いて取り組めるので、確実に行動に移せるとは思いませんか。もしするとチャレンジというのは20%くらいのほうが実行できる可能性が一番高いのかもしれません。

今年39歳になる私ですら、「30代でもっとチャレンジしてくればよかった」と思っているくらいですから、40代での後悔は、もっと悔やまれるはずです。今の延長線上ではない、新しい自分を探しつづけるべきだと思います。

私が法人化したとき、知り合いから「法人化は、次のビジネスを探し始めるタイミング」と言われました。個人から法人成りした時期が、ビジネスとしてはピークであることが多いのです。私も実感しています・・・。


Flying Black-headed Gull / Takashi(aes256)

スピード

●「スピード決断」ができなかった

上からも下からも頼りにされている人に共通しているのは、とにかく仕事が速いということでした。

昔のように、アメリカの手法をコピーしていれば上手くいっていた時代であれば、事前に周到に準備しておけば失敗は少なくなりますが、現在ではコピーすべきものが無いため、その方法は通用しません。事前にいくら検討しても、始めてみないと分からないことはたくさんあります。

スピード勝負で、ざくっと評価してOKであれば、とにかく始めてみるというのが、現在やり方です。オシムサッカーのように「走りながら考える」のです。途中で間違いが判明したら、やり直せばよいのです。

●忙しいなりに「細かい時間」の使い方を考えればよかった

「10分でできる仕事」を常に持つ方法です。

一時間、二時間という単位ではなく、10分という刻み方の方がいいアイデアやキレのある発想が出たりするものなのです。

落ち着いてじっくり時間をかけて考えるより、忙しい合間に細切れ時間を利用して何度も繰り返し考えたほうが、いい案が出るというのは、秘密のビジネスHackです。

ビジネスシーンでは「忙しい人に仕事を割り振ったほうが上手く回る」ことはよく言われていることです。忙しい人ほど、色々な刺激を受けながら、細切れ時間で質の高い思考ができるためだと思います。


Green Life / Easa Shamih (eEko) | P.h.o.t.o.g.r.a.p.h.y

ライフ

●未来の成功より、今日一日を大切にすればよかった

「常に10年後とか20年後の目標設定をして、『なりたい自分』の世界に生きているので、今を生きていない」というのです。「今を生きていないので、今の幸せを実感できるはずがない、それってある意味不幸ですよね」というものでした
(中略)
「なりたい自分」同様に、今をどうありたいのかの目標設定もしておくことですね

年に一回の海外旅行のために日々無我夢中で働くよりも、日常の風景や発見に喜びを感じて過ごしたほうが楽しい人生を送れると思います。練りに練られたギャグよりも、日常のたわいない会話が面白い人の方が、私は好きです。

●サラリー以外の「生活の糧」を持つべきだった

定年を数年後に控えたとき、ほとんどの人が心配することは金銭的なことです。退職金額、年金額、預貯金額などの試算から退職後の生活設計を描くわけですが、大多数の諸先輩はそのヤリクリに苦労しています。

複数の収入源を持つと経済的に余裕ができるだけでなくて、上司からよくわからない依頼を受けても「断る」勇気を持つことができます。最悪会社を辞めても、生きていける糧があれば、なにも怖いものはありません。上司・部下の関係は、使う側と使われる側ではなくて、お互いの立場をフィルターにして、考えをチェックしあう関係であるべきです。

私自身はサラリーマン時代から副業をしていて、副業からの収入の方が本業を上回ってしまって、独立してしまいました。副業が本業になってしまったので、また副業を探している最中です。

●もっと「地域社会」と付き合えばよかった

現在の四十代にとって「地域社会」というものは、かつての私同様に縁遠いものだったり、うざったいものとして受け止めている人が多いのではないでしょうか。

しかし、これは定年後の地域社会との付き合いが重要になるということより、会社以外のつながりが、人の成長や幸福感において重要であることを、多くの先陣たちが実感し、また後悔いていることなのです。

我が家もそうなのですが、賃貸に住んでいると、地域とのつながりが希薄になりがちです。独身の単身者はより難しいと思います。先日の震災で、地域のつながりの重要性を感じている人は多いと思います。町内会費は積極的に払って、地域イベントには積極的に参加すべきです。

地域とのつながりを得る方法として、一つ強力なきっかけがあります。それは子供です。子供が居ると必然的に地域とのつながりができます。子はかすがいと言いますけど、これは夫婦だけでなくて、地域社会にも言えることだと思います。

 

今日のわかった

私自身はこれまでは、プレーヤーとして一人で切り盛りしてきました。これからは周りの人の力も借りて活動していきたいと思っています。

読書2011
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