ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら

かおたんラーメン
かおたんラーメン / yto

「大力屋」は、頑固一徹のオヤジが作る、清湯スープをベースにした、後を引く醤油ラーメンが魅力の、創業24年の老舗ラーメン屋さん。ところが、近所に個性的なラーメン屋が参入し、売り上げは落ちる一方。それを見かねた、娘「春香」が、大学で偶然で会ったコンサルタントにお願いし、ラーメン屋を立て直していくお話です。

ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら

ストーリー仕立てになっていると、難しい内容でもスッと頭の中に入っていきます。事例を元に理解しているからでしょう。飲食店向けのビジネス本は、そのまま他のビジネス、そしてブログ運営にも流用できる内容が多いです。

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ぶれない芯が必要

どんなビジネスでも、それがどんな存在かという「あり方」を決めなければ全体像を決めることはできないのです。

ビジネスや社会活動を始める前に、何をするか(Do)の前に、どうあるべきか、つまり「あり方」(Be)から考えておくと、芯が一本通ったぶれない活動を行うことができます。これは「ミッション(使命)」と呼ばれています。すべての活動のベクトルをミッションに沿って方向を揃えることで、大きな力を生み出します。活動の個性・ブランドにつながります。

「ビートたけしとか明石家さんまとかお好きですか?」

「彼らはコンセプトがぶれていないのです。そして、常に求められるキャラクターに変化し続けている」

「でも、彼らは『いつもながら楽しい』と言われるために、常に変化している。

ネタという、大力屋で言えば『レシピ』に当たる部分を常に変えることで、業界内で同じ立ち位置、すなわち『コンセプト』を守っているのです」

時代が進んで、環境や技術が変わっていけば、活動の内容も変わっていきます。しかし、ミッションは変わりません。逆に言うと、簡単に変わってしまうようなものは、「ミッション」とは呼べないのです。

実際には活動を開始する前からミッションがしっかり決まることは稀で、活動をしながら少しずつ形作られていくことの方が多いです。自らのビジネスや活動に合った「これだ!」と思うミッションが見つかったら、良い結果がでるはずです。


Heroes (Double Personality) / Shermeee

個性を際立たせる

そうです、顔です。お店には「顔」が必要なんです。例えば、「この店は商品の安さがナンバーワンです」とか、「この店はこだわり抜いた味が自慢です」とか、そういう顔がなければいけないんです。これをビジネスの世界ではコンセプトなんて呼んだりもしています。

趣味や価値観が多様化してきた時代では、お客さん全員に満足してもらえるような商品は存在しないと考えたほうが良いでしょう。何か一つ飛びぬけた特色、「顔」が必要です。10人のうち9人には見向きもされなくても、残り1人に大絶賛されるような商品だけがヒットします。

結局、すべてのおいてパーフェクトな商品は、「なにも特色がない」と同じことです。個性とは長所ではなく「短所・欠点」によって形作られるものです。多少を犠牲にしてでも、とがった特色を打ち出していくことが大切です。


ガード下のいい感じのラーメン屋 / khf_fjs

商売は「集客」で決まる

売り上げを上げるときのセオリーは、客単価を下げてでも客数を増やすことにあるからだ。業績を上げられない経営者の多くは、これを客単価から上げようとしたがる。

知り合いの有名なコンサルタントの方からも同じこと聞いたことがあります。売り上げとは、客数×単価×リピート数で決まります。客数を増やさないことには、一番重要な「リピート数」が増えないのです。商売は「集客」で決まるといっても、過言ではありません。

店頭デザインとか看板というのは、24時間365日、昼も夜もずっと宣伝をし続けてくれる、もっとも大切な広告なんです。

いくら広告やプロモーションをしても、肝心のお店の雰囲気がイマイチでは、穴の開いたバケツに水を入れるようなものです。そもそも、お店の前を通った人を店の中に呼び入れることが、一番簡単かつ、確実にお金を払ってくれるお客となってくれます。


行列 / zenjiro

リピーター、リピーター、リピーター

商売で一番大切なこと。

それは新規客を獲得すること以上に、その新規客として来店してくれた人にリピートしてもらうことです。

そのためには、リピートしてもらえるだけの理由をつけなければなりません。

いいですか?満足度がこれらのリピート客づくりには必須なんです。

そのためには、一番大切なのはお客様との信頼関係なんです。こんなところでお客さんの信頼を落とさないでください。

今の大力屋に対するお客さんの期待値は相当なものです。

逆に言えば、その期待値を下回る行動をしたとき、それはすぐさまお客様に不満となって感じられてしまうのです。

商売とは、集客⇒リピートへどうつなげていくかを考える活動と考えることができます。いくら集客できても、リピーターになってくれないことには、お店の魅力が蓄積されていきません。リピーターが口コミで周囲にお店の良さを広めてくれて、知人をお店に連れてきてくれることで、本物の繁盛となります。

そのためには、リピーターの心を掴むような活動も必要になってきます。つまり、リピーターを「えこひいき」するのです。専用の隠しメニューや、器を用意したりして、リピーターを楽しませる工夫が必要になってきます。


Ceiling / 天井(てんじょう) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)

伝統を刻む

「でもね、売り上げは結果でしょ? 正しい仕事をすれば必ずついてくるもの。もし店名を変えなければ売り上げが上がらないほどになってしまっているとしたら、このままこのお店はなくなってしまうべきだと思います。だって、失敗や間違いだって、私たちのこのお店の歴史の一つじゃないの」

お店を長く続けている中には、色々なトラブルや失敗もあるでしょう。人がやっている以上、間違いは誰にでもあります。その度に全力で対応して、乗り越えていく姿勢が大切です。何とか乗り越えて、長く続けられた先に、振り返った足跡が、そのお店の歴史となり、ストーリーとなり、信用・ブランドを支えていくのです。

最近はたった一回の失敗で、すべてが崩れ去ってしまうような風潮が見受けられますが、「人の噂も七十五日」といって、時間が経てばほとぼりは冷めるものです。真摯な姿勢で対応することで、自らを成長していけることが大切です。


Have desk, will write / Bright Meadow

ブログ運営にも通じる

人の興味は月日が経つにつれて変わっていくため、ブログ記事の話題も変化していきます。ネタの対象は移っていっても、自分の価値観がブレなければ、一本筋の通ったブログになります。ブログ記事の内容よりも、記事を通して透けて見える「ブロガー自身」が、ブログの魅力に醸し出しているのです。

ブロガーだって人間です。長くブログを更新していれば、一つや二つ過ちもあるでしょう。けど、それらを乗り越えていく姿勢こそが、ブログを形づくるのです。ブログの個性も、何の記事がウケたかではなくて、「何を失敗したか」で決まるのです。

ブログもリピーター第一優先です。リピーターに受けるネタであれば、形を変えて何度でもポストしましょう。無理にネタを広げる必要はありません。長く続いて、多くの人に読まれているブログには、揺るぎない信用・ブランドが存在します。語れるネタで、着実に記事を積み上げていくことが、伝統を形づくる一番の近道なのです。

今日のわかった

ブログは、ブロガー自身の信用の蓄積していけるメディアです。長く続けるほど存在感が増してきます。

わかったブログは、一生続けます。

読書2011
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