与える側に回ると人生は豊かになる #wctokyo

WordCamp Tokyo2016に参加してきました。二週間前に左足のアキレス腱を断裂し、前日まで松葉杖でしか移動できませんでした。

会場に行くことすら難しい状況でしたが、多くの方の助けをお借りして、参加することができました。

感謝尽くせぬ思い一杯です。

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松葉杖歩行の恐怖

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正直言って、松葉杖では移動も登壇も難しいと考えていました。バランスを崩して転倒したら、再断裂や別のケガの危険があります。

松葉杖とは、要するに片足でケンケンして移動する手段です。試しに静岡市内の病院から自宅までバスで松葉杖で移動してみました。松葉杖で移動した距離は、200mくらいでしょうか。疲れてその日はのびてしまいました。

静岡から新宿まで片足ケンケンでたどり着けるイメージがわきませんでした。

各方面からのサポート

そこで、装具屋さんに頼み込んで、足に装着する装具を早く作ってもらいました。装具とは、アキレス腱を断裂した患者が足につける歩行器のようなものです。前日の夕方ギリギリに完成しました。二本足で自立できるようになりました。これで、転倒の危険がなくなりました。

装具があるとはいえ、ギリギリにできたので、練習歩行ができず、上手く歩けません。会場までは、JRの車椅子サービスを利用させて頂きました。静岡駅では、改札から乗り場までの移動、東京駅の乗り換え、新宿駅ではタクシー乗り場まで、駅員さんに車椅子で運んでもらいました。このサービスがなかったら、かなり厳しい移動になりました。助かりました。

沼津からはみーなさんに同行していただきました。手荷物や松葉杖を持っていただいたりと、サポートをしてもらいました。

新宿駅からはタクシーで移動。会場に着くと、スタッフの和田さんと小林さんが車椅子を用意して待っていてくれました。

スタッフの香川県の男木島で図書館を運営されている額賀さんPixelDesignの松尾祥子さんが連携して手配してくれたのです。会場内でも安心して過ごすことができました。本当にありがとうございました。

WordCamp Tokyo 2016スタッフ体験記!チームプレイの素晴らしさに感動した話

登壇用に高い椅子も用意していただきました。ノーストレスでリラックスしてセッションに臨めました。上手く話せました。

セッション後はスタッフさんやスピーカーの皆さんとランチへ。お店まで車椅子で運んでいただきました。

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午後は聞きたかったセッションを一つだけ聞きました。最後まで居たかったのですが、慣れない装具ということもあり、安全を考えて早めに帰宅しました。

会場前でタクシーに乗るまで、仕組ラボの田村さんに車椅子を押してもらいました。私が階段を自力で降りる様子がよほど危なっかしく見えたようで、最後まで車椅子で送っていただきました。感謝します。

帰りも新宿駅からJRの車椅子サービスで、静岡駅まで帰りました。

決めれば話は動き出す

今回の件では、「決めること」の大切さを知りました。手術が終わった時点で、絶対に登壇することを決めて、周りに伝えました。

すると「やめた方が良いのでは?」と言っていた妻が、JRの車椅子サービスを探してきてくれました。装具屋さんも事情を理解してくれて、前倒しで作ってくれました。会場に車椅子を準備してくれました。

WordCamp Tokyoという大きなイベントで、スピーチに穴を開けるわけにはいきません。私自身もぜひ伝えたいことがあったので、絶対に参加する気でした。

行くと決めれば、解決手段は探せば必ずあるのです。「どうしようかな」と、中途半端に構えていたら、今回のようにはいかなかったと思います。

WordCamp Tokyoの場の力

スピーチでは、オープンソースから学んだ利他の精神と、行動することの大切さについてお話ししました。数年前のWordPressとWordCampとの出会いが、私を変えました。与える側に回ることで、人生は豊かなものになります。

そして今年のWordCamp Tokyoでのできごとが、スピーチの内容をそのまま再現する結果となりました。WordCampが持つ場の力の大きさを、あらためて感じました。

今回は周囲に助けを求め、与えられるばかりになってしまいました。このご恩はかならずお返し致します。

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私のセッションについてレポートしてくれたブログ。ありがとうございます!

今日のわかった

来年のWordCamp Tokyoでは、今回のご恩を必ずお返しします。

装具による歩行に慣れてきたので、今は松葉杖は使っていません。松葉杖による歩行は本当につらかった

もしそのような方をみかけたら、ぜひ手助けをしてあげてください。

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