時代の波を乗りこなすビジネスの教科書 – タピオカ屋はどこへいったのか

現代のビジネス環境では、トレンドに乗ることが一時的な成功を約束するかのように見えます。しかし、消費者の嗜好は移り変わりが早く、昨日のブームが今日は忘れ去られていることも少なくありません。

タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ 単行本 – 2024/2/22

ビジネスのサイクルはどんどん早くなっていっています。SNSなどの台頭により、ブームが消費されるのも早い。

それらを織り込んだビジネスモデルで勝負するのもありですが、長く細く続くビジネスも存在します。それらの仕組みを本書で理解して、今の時代にヒットするビジネスを考えてみましょう。

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タピオカ屋はどこへいったのか

あれほどブームになったタピオカ屋さんは、今はほとんど見かけません。これまでも、たい焼き屋さんや、パンケーキ屋さんなど、一時的大ブームとなり、消えていったものは多いです。

それらは全て、スタートコストをなるべく安くして、ブームに乗って一気に稼いで撤退するビジネスモデルです。最初から撤退を想定しているので、ブームが去ったら即撤退するので、無駄なコストはかかりません。

最近では、チョコザップ人気に追従して、トレーニングジムが乱立しているように感じます。トレーニング機器は、一つ一つそれなりに高価なので、スタートコストはそこそこかかるとは思いますが、公的な補助金などをうまく活用しているのかもしれません。

SNSが商売の鍵となってきた

SNSの普及により、広告代理店などを経由しなくても、経営者がお客さんに直接広告を打ったり、コンテンツを届けることができるようになりました。お客さんとのやり取りも直接可能になりました。

ダイレクトに顧客データを取得できるので、集客のための施策を、即時で実施できます。顧客の属性に合ったクーポンなどを直接送付することも可能です。

集客のメインステージは、テレビCMや新聞のチラシから、SNS上に移行していっているのは、自然の流れでしょう。

太い取引先を持つ

街の小さなお菓子屋さん。確かに美味しいですが、こんな小さな店舗なのに、裏の工房ではたくさんの職人が働いている。どうやって全員分のお給料を払っているのだろう? そんなお店を見かけたことはありませんか?

実はこういうお店は、一般客向けの小売とは別に、大口の納入先があったりします。要するに別の会社の製品を、OEMで製造しているのです。

シャッター商店街にあるスポーツ用品店なども同じです。店主さんが暇そうにしていますが、裏では、近所の学校向けに、指定の体操服や靴を販売していたりします。

つまり、見えないところで太いビジネスを持っていることが多いのです。

固定費を圧縮する

小さな店舗のスナックがやっていけるのは、お店の家賃が安いことと、少人数で複数のお客さんを相手にするため、人件費を抑えられるからです。つまり、固定費を徹底的に圧縮しているのです。

店舗が小さいので、お客さんの数も限られます。お客さんにとっては、ママさんともお話しやすいですし、居心地の良い空間となります。

長い間続く商売には、長く続けられるビジネスモデルがあるということです。

心理学を活用する

ビジネスにおいて、心理学は有効です。

バンドワゴン効果とは、多くの人に支持されているものほど、さらに多くの人に支持される現象です。行列のできているラーメン屋さんのラーメンを食べてみたくなりますよね。

ハロー効果とは、後光効果とも呼ばれます。有名な芸能人をCMに利用して商品を紹介してもらうことで、商品のイメージも良くなります。

ザイオンス効果(単純接触効果)とは、繰り返し接触するものに対して、高感度が上がっていく現象です。ヤクルトレディーさんは、配達の折にお客さんと合うことで、少しずつ距離を縮めて、より高価な健康食品などのセールスにつなげるとのこと。

ビジネスを上手く進めるためにも、基本的な心理学は、学んでおいたほうが良いでしょう。

今日のわかった

マーケティングの知識は、時代を超えて普遍なものと、その時々で変わっていくものがあります。最近だとSNSがマーケティングに大きく関わっていますので、良く理解する必要があります。

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