ウェブでビジネスを興す際、絶対にやってはいけないことがあります。ユーザー数が集まらないうちに、収益化を始めてしまうことです。
収益化は、サイト・サービスの成長を止めてしまいます。
収益化すると、成長が止まる理由
収益化を始めると、口コミが減少するからだと推測しています。
日常の生活においても、保険や車の営業マンを知り合いに紹介って、なかなかできないですよね。人は売り込まれるのが大嫌いで、自分のせいで知り合いが売り込みをかけられることがあれば、自分の信用の失墜につながります。
ネットも同じです。直接売り込みをかけられることはありませんが、広告は邪魔な存在です。広告を嫌う方は多いです。広告を多く掲載するサイトやサービスは、口コミされにくくなります。
今回驚いたのは、LINEに広告はないということだ。
ITにかぎらず、無料で使えるサービスに広告はつきものだ。
ところが、森川さんは「企業が収益化を考えると、ユーザーはそれに気づいて離れていく。だからいま広告はやっていない」と言う。
こうした姿勢がユーザーを惹きつけ、結果的に収益の増大につながっている。
儲けようとしないほうが、かえって儲かる。
それがいまのビジネスのトレンドなのだろう。
via: 起業のリアル 田原 総一朗
立ち上げ途中の事業を無理やり短期的に黒字化させても、萎縮させるだけです。
30億ページビューで収益化させ始めれば、そのメディアは30億ページビューのサイズのメディアになります。
5億ページビューで収益化させ始めれば5億ページビューのメディアに、100億ページビューで収益化させ始めれば100億ページビューのメディアになるのです。
収益化に本気で取り組まなくとも、自然と損益分岐点を超えていくような事業でなければ、本当に収益力のある事業に育つことは望めません。
via: 起業家 藤田晋
LINE、サイバーエージェントのアメーバといった大手サービスも、収益化よりもユーザー増加を優先しています。
ユーザー数が10倍になれば、あっという間にコストを回収できて、その後はウハウハです。ユーザー数を増やすことが、いかに大切かがわかります。
成長の天井が見えてきたら、収益化を開始
ページビュー数や、ソーシャルメディアのフォロー数の増加は、次第に緩やかになってきます。ユーザーの増加数と減少数が拮抗してくるからです。
収益化はこのタイミングからがベストだと思います。多くのアクセスは信用につながりますので、めいいっぱい増やしましょう。
広告が嫌いな人でも、広告が入ったという理由で、いままで利用していたサイト・サービスをいきなりやめる人の数は限定的です。
ブログに広告を入れるなら、過去記事に
ブログ記事上に広告があると、ソーシャルメディア上での口コミが限定的になりやすいです。他人を儲けさせたくないという心理が働くのでしょう。
記事をポストした直後は広告を入れず、ある程度口コミで拡散されてから、広告を入れるというテクニックもあります。インフルエンサーの方はネット広告にも精通している場合が多く、広告の存在が口コミの障害になるからです。
特に、検索エンジンからのアクセスの多い過去記事は、コンバージョンが高いです。収益性の高い広告を設置してみましょう。
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わかったブログの場合も、平日毎日更新を始めてから1年半は、Googleアドセンスも設置していませんでした。商品紹介用に一部アマゾンや楽天を設置したのみでした。
ユーザー数が伸びているうちは、徹底的にユーザー数を伸ばす。ブログのアクセス数を半年で12倍にしました。12倍なら、1年我慢しても一か月で追いつけます。
【参考】
ブログのアクセス数に上限はあるのか?中身の濃い記事さえ更新していけば、アクセスは右肩あがりに増えるのかを検証してみた。
2-3年のスパンでみれば、過去記事の検索エンジン順位下落の影響もありそうです。まさにウチが直面しています ><