自ら情報を発信して、自力で多くの人に情報を届けることができる企業・人は、これから大きく伸びるでしょう。
メディア化する企業はなぜ強いのか? ~フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識 (生きる技術!叢書)
ソーシャルメディアの普及によって、お客さんと強くつながれるようになりました。コンテンツを発信し、ソーシャルメディアで拡散するというブログの必勝法は、ビジネスの場でも有効です。
ソーシャル時代の究極のマーケティングとは?
それは一言でいえば、
1)企業自らがかつての出版社や放送局のようにメディア化し、
2)自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信、
3)そしてそれをソーシャルメディアの波に載せてユーザーに届ける
ことが、ユーザーと企業との信頼を築き、絆を深める究極のマーケティングであるということです。
via: P23
ビジネスにおける利益とは「信用」です。信用があってこそ、お客さんは毎回買いに来てくれます。信用には色々な形があると思いますが、個人ビジネスにおける信用とは、「知っている人」になることです。同じものを同じ値段で注文するなら、人は馴染みのお店から買おうとします。
ブログも記事をポストしてSEOで集客する時代は終わっています。なぜなら、あまりにライバルが多くて上位表示が難しいからです。ソーシャルメディアで読者とのつながりを深め、口コミによる拡散を狙い、自力でアクセスを引っ張ってくる方法は、ブログだけでなく、ビジネスにおけるマーケティングの手法として確立してきています。
リピーター戦略
たとえば、面白いことを書いていた個人サイトが、膨大なトラフィックを誇る巨大ニュースサイトからリンクを貼られたせいで、アクセス過多になったとします。
しかし、だからといって、運ばれてきたお客さんがその個人サイトのお客さんとして残ったのかというと、ほとんど残らない場合が少なくありません。
via: P32
はてブでアクセスが爆発しても、その後アクセスが元に戻ってしまうという話を耳にします。読みに来てくれた人がリピーターになってくれていないのです。リピーターになってもらうには、ブログの書き手の素性をしっかり伝える必要があります。どこの馬の骨ともわからない人は、そう簡単に信用されません。
最も重要なのが「プロフィールページ」です。出来る限りの情報を紹介しましょう。エスパーな人ならともかく、普通の人間は、与えられない情報以外のことを知ることはできないからです。
ニッチな市場でメディアを持つ
つまり、ロングテールといっても、拡散したニッチな商品をたくさん並べるのではなく、セレクトショップや専門店になって、ロングテール部よりはボリュームのあるひとつのジャンルを形成するという戦略です。
via: P148
ロングテールとショートヘッドは大企業だから展開できる領域です。ロングテールはアマゾンのような大きな倉庫と物流ノウハウが必要で、ショートヘッドはコンビニなどのマーケティング能力に長けた企業が牛耳っています。個人や中小企業のチャンスは、その中間にあります。
ネット上においては、これまでアフィリエイターが得意とする領域です。ミニサイトといって、ジャンルに特化した情報サイトは、SEOがかかりやすいため、収益化しやすいのです。アフィリエイターは複数のサイトを運営することが普通なため、基本ほったらかしで、ソーシャル対応まで手が回っていないのが現状です。つけいる隙は広いでしょう。わざわざ個別にサイトを立ち上げなくても、ソーシャルを駆使すれば、ブログの一記事だけで勝負できる時代です。
コミュニティを盛り上げる
ひと言でソーシャルメディアといっても多様性に富んでいるわけですが、すべてに共通して、そのメディアのカギを握っているのは、ユーザー間の共有によって成立するコミュニティをもつということです。
via: P174
ブログの読者同士がコミュニケーションできる場があればいいなと、常々感じています。ブログの読者は似たもの同士であることが多いので、話が弾むはずです。とはいえ、読者さんは、ブログの運営者と交流を持ちたいと思っているはずなので、ブログ運営者が積極的に働きかけて、読者同士をマッチングさせるようなことをしていかないと、コミュニティは生まれないでしょう。
オフ会や勉強会などを立ち上げてみるのも良いかもしれません。
クレーマーを大切に
当然、理不尽な要求を突きつけるクレーマーもいるかもしれません。
重要なことは、ほんの一握りのクレーマーを封じ込めることに腐心するよりも、真のファンを賦活させてあげることです。
それにより、味方を増やし、その味方たちを通じて自社の考えやよい面を伝えていくことではないでしょうか。
via: P239
ネット上で情報発信をしていく上で、ネガティブな口コミの伝播はリスクです。ネット上ではネガティブな話題は一気に広まります。とはいえ、根も葉もないクレームが拡散していくことは少ないでしょう。なぜなら、ソーシャルメディアにおいて、間違った情報を広めてしまうと、自分の信用問題に関わるからです。
よって、ネット上では誠実で真摯な態度で行動している限り、危険なことはないとも言えます。クレーマーを意識して活動がより透明化していくことは、既存のファンの方々からも信用されます。もしクレームがきても、監査役を無料でお願いしていると考えてみてはいかがでしょうか。
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