部下を持つ人の時間術

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団塊ジュニア世代のサラリーマンが課長職につき始める時期です。

最近は自らも最前線で業務をしつつ、部下の管理もする「プレイングマネージャー」になるケースが多いです。これまでと同じ管理職のスキルで対応していては、いくら時間があっても足りません。

部下を持つ人の時間術

リーダーはスーパーマンではありません。「リーダーはこうあるべき」という精神論や理想論では潰れてしまうと本書では述べられています。

「上司の力を借りず自分の力で業務を成し遂げたい」という部下の思いを尊重しつつ、ポイントを抑えて進捗状況をチェックし、効率よく確実にトラブルの芽を摘んでいくための現実的な時間管理術を身につけていきましょう。

本書は出版社より献本頂きました。ありがとうございます!

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GTDの弱点

タスク管理はGTD(Getting Thing Done)という手法が有名です。頭の中にある気になることをすべて紙に書き出して、整理します。自分がやるべきこと可視化することで、精神的にも落ち着いて、タスクに向かえるという方法です。

しかし、本書によれば、GTDはタスクをスケジュール化することが弱いとのこと。確かにそうかもしれません。膨れ上がったTo Doリストを見ると、逆に精神的に良くないです。

タスクを書き出したら、いつやるかを決めて、その場でスケジュール表に入れてしまえば良いとのことです。なるほどです。タスク実行には時間がかかりますので、時間とセットで考えないと、自分がどれほどのタスクを抱えているのかも分かりません。

未来のスケジュール表に、自分のタスクをどんどん入れていく。一日一回スケジュールを見直して、出来なかったタスクは予定を入れなおしたり、内容を見直しする。次第に自分の業務遂行時間も読めるようになってくるでしょう。

すべてスケジュール表で管理

「プレイングマネージャー」は、部下の面倒をみつつ、自分も動かないといけないため大変です。部下にまわせる仕事はどんどん委譲していかないと、首が回らなくなってしまいます。

しかし、すべてを丸投げしてしまうと、納期の直前に問題が発覚して、どうにもならない最悪の事態に陥ることもあります。部下に仕事を任せつつも、定期的に進捗状況を把握しないといけません。

本書では、そういった部下とのコミュニケーションも業務の一つと位置づけて、仕事を任せた時点で、進捗チェックをするタイミングを、未来のスケジュールに書き込んでおくことを勧めています。

ビジネススキルでよく話題に出てくる「重要だけど緊急ではない仕事」は、どうしても後回しになってしまいます。やっておかないと将来必ず困ることです。こういう仕事も未来のスケジュールに入れておくとよいでしょう。

我々が使える時間は有限です。将来の時間を何に使うかをあらかじめ決める作業を通じて、自分が抱えている仕事を時間軸で捉えることによって、合理的なワークライフバランスを考えることができるのです。

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話しかけやすい雰囲気

プレイングマネージャーは部下より忙しいはずです。部下が気を使ってしまい、自分でトラブルを処理しようとして、取り返しのつかない事態になる恐れがあります。リーダーは常に話しかけやすい雰囲気を持つことが大切です。ちょっと暇そうにみせるくらいが丁度よいという本書の意見に賛成します。

極端な話ですが、私が会社員時代の上司は、日中はPCでトランプゲームを良くやっていて、毎日定時で帰宅するような人でした。しかし、相談したいときはいつでも相談に乗ってくれましたし、指示も的確で、結果的に大きな成果を上げることができました。

さすがに今は、同じようなリーダーシップは難しいと思います。リーダーの成果とはチーム全体の成果であることには今も昔も変わりません。部下とコミュニケーションをしっかり取りつつ、周辺の部署、顧客との折衝など全体の舵取りをリーダーが受け持つことで、実働は部下にすべて任せて思いっきり働いてもらい、チーム全体のパフォーマンスを上げていく考え方はありだと思います。

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部下の仕事が遅れる理由と対策、部下のタイプ別管理方法など、深い考察と実務的なテクニックが多数紹介されています。この春に昇進して部下を持った人だけでなく、数年後にマネージャー職を目指す方にも参考になると思います。

今日のわかった

私の周りも課長職が多くなってきました。40歳ですから当然ですね。

これからは、周りを上手く巻き込んで業務を遂行していくことを意識していかないとです。そういう年代になってしまいました。

読書2012
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