社会人として大切なことは、みんな受験勉強で教わった

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この週末はセンター試験でしたね。私も21年前に受験しました。確か共通一次試験から移行して2-3回目のセンター試験でした。関東は一日目が大雪で、バスが遅れてしまって、9:00開始の英語のテストの2分前に教室に滑りこんだことを良く覚えています。

受験勉強は社会に出てからまったく意味が無いという論調を良く見かけます。私は受験勉強推進派です。受験勉強は社会に出てからも十分役に立つと考えています。

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「勉強の仕方」を考えることは社会で役に立つ

最近はパソコンやインターネットの普及で、覚えることよりも「考える」ことの方が重要だと言われています。確かにその通りだと思います。計算に必要な定数や係数を覚える必要性は下がっています(円周率や√2ぐらいの基本値は覚えておいたほうが便利でしょうけど)し、ワープロ技術が向上しているので、漢字も厳密に覚える必要は無いでしょう。時代に合わせて、試験問題の内容は変わっていくべきだと思います。

ただし、それは入試問題の「質」の問題であって、受験勉強のすべてが無意味と結論つけるのは短絡的です。受験勉強の本当の意味は「志望校に受かるために、自分で勉強プランを考えること」にあると私は考えます。

ただ漠然と仕事をする社会人の方は居ないはずです。計画を立てて、一つ一つ達成していくものです。受験を通じて「プランを立てて実践する」という、社会人として一番必要なスキルをガチで養えます。勉強でなくてもスポーツでも良いと思います。ただやみくもに練習するのではなくて、まずは「どういう練習をすれば自分は上手くなるのか」を考えて練習することで、「プラン⇒実践」のスキルが身につきます。社会に出たら、目標を達成するためには、やみくもに努力するのではなく、「どうしたら目標を達成できるのか」を考えるメタ的な思考が重要になります。

「社会では答えのない問題を解かないといけないから、受験勉強は無駄だ」と主張する方がいるかもしれません。確かに入試テストには答えはありますが、「テストに合格するための勉強方法」に答えはありません。各人で自分に合った方法を見つけていくしかありません。

試験日に合わせて、やるべきこと逆算して計画することは、社会人として大切な論理的思考能力を鍛えます。日本では論理思考を教育で教えません。その代わり、厳しい受験勉強の実践を通じて、身につけているのかもしれません。

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高学歴だから優秀ではなく、優秀だから高学歴

大人の多くは、「受験勉強なんて意味が無い。大学なんていっても意味が無い」と言います。これはポジショントークです。日本ではそう言っていたほうが、ウケが良いからです。この言葉を本気で言っている方は少ないと思います。企業への就職は学歴がモノをいう事実は変わりません。世界的に見ても、学歴競争はますます盛んになっているそうです。学歴はあったほうが断然有利です。

なぜ企業は高学歴の人をとりたがるかというと、私が感じるに、学歴の高い人の方が優秀な人が多い傾向があるからです。もちろん学歴がすべてではありません。大学を出ていなくても、優秀な方はたくさん居ます。高学歴だから優秀なのではなくて、優秀な人は大学へ進学するケースが多いことを、企業の人事部は知っているのでしょう。

勉強すべき内容は変わっても、暗記は必要

これからの時代は覚えるより考えることが重要になってきます。確かにその通りです。しかし、よくよく考えてみると、覚えるべきことはたくさんあります。

英語は英単語、発音、文法・構文をしっかり覚えないと、言葉として使えるようになりませんし、数学・物理は依然として公式は覚えないと話になりません。歴史は正確な年号は覚える必要はないかも知れませんが、イベントの時間軸上での関係は把握しておく必要があります。複雑に絡み合っている時期は、年号を暗記してしまったほうが把握しやすいかもしれません。

結局のところ、「ただ単に暗記すればよい情報」の量は減るかもしれませんが、覚えるべきことは多いです。受験生が必死に覚えている知識は決して無駄にはなりません。社会に出てから、豊かな知識生活を送る上で、大切なものになるでしょう。

「知っている」ことは、可能性につながる

高校時代に学ぶ量は、小中に比べてかなり多いです。高校のテキストを最初の一ページ目から読んで勉強していては、日が暮れてしまいます。受験勉強で志望校のテストの傾向に沿った勉強をすることで、闇雲に無駄な勉強をすることは防げます。受験勉強は効率よく知識を吸収するための補助線になるのです。

人は、自分が知っていること以外のことに興味を持つことは少ないです。断片的にでも知識を持っていれば、それが興味のフックとなります。関連した内容と出くわしたとき「あ、これ勉強したことがある!」と思えるか思えないかは、長い人生では大きな差になってくるでしょう。

繰り返しになりますが、大学へ進学していない人でも、優秀な方はたくさん居ます。高校生を卒業するまで勉強はしなくても、社会人になってから巻き返すことは可能です。しかし、頭の柔らかい時期に一生懸命勉強してきたメンバーに追いつくには、それなりの覚悟は必要でしょう。

★★★

この記事は、受験勉強をして将来役に立つのか疑問を持ちながら勉強をしている受験生と、親御さんのために、参考になればと書きました。私が受験したのは20年も前の話なので、現在と感覚がズレているかもしれませんが、ご容赦ください。

がんばれ受験生!

今日のわかった

新聞にセンター試験の問題が出ています。いつも数学と物理は目を通します。年々、頭が痛くなってきます…^^ 大学受験の勉強は、私はもうコリゴリです。

仕事術
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