ソーシャルメディアで「パーソナルブランディング」するための心構え

ソーシャルメディアがいよいよ本格化してきました。私の周りでも、新しくツイッターやフェイスブックを始める人が増えてきています。

ソーシャルメディア実践の書 ーfacebook・Twitterによるパーソナルブランディングー

ソーシャルメディアによって、ネットはリアル社会の一部となり、リアル社会以上に空気を読みながら行動しないといけない場になってしまいました。インターネットは好き勝手な発言が許される場ではなくなってしまいました。

その反面、ソーシャルメディアは、自分の可能性を大きく切り開いてくれる大きなパワーを持つツールでもあります。本書に紹介されている正しいリテラシーと知識の元で活用することができれば、大きなリターンを得ることができるでしょう。


My gold sake cup / MShades

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めっきはすぐに剥がされる

メラビアンの法則を重視したパーソナルブランディングは、時代遅れになろうとしています。

なぜなら、フェイスブックやツイッターに代表されるソーシャルメディアが急速に台頭してきた今日、人と人のコミュニケーションは実際に会う前に発生するからです。

メラビアンの法則とは、「第一印象は見た目、声、話す言葉のどの要素に左右されるのか」という法則です。話す言葉の内容は7%に過ぎず、9割以上が見た目と声から影響を受けている実験結果が出ています。要するに「人は見た目で決まる」という法則です。

私も人と初めて会う前には、相手の会社サイトやブログなどに目を通すことが多いです。ネットで公開している以上、嘘はつけませんし、特に長い期間運営されているブログには、運営者の性格や考え方がにじみでています。

メラビアンの法則で軽視されてきた七パーセントの部分が重視される時代が来たということです。

私は人付き合いが苦手で、基本的に人と会う際にストレスを感じるタイプなのですが、最近は、事前に相手の情報を仕入れることで、また、相手に当ブログを読んでもらうことで、お互いに初めて会う気がしない状況で会うことが多くなりました。ストレスはかなり少なくなってきています。良い時代になったと思います。

とはいっても、ソーシャルメディア上でも、「ぱっと見の重要性」は変わりません。キャッチーなタイトルや、読みやすい文章の体裁を整えるといった注意が新たに必要になります。場所がスライドしただけで、本質は同じです。実際に人と会う際には、相手に失礼にならないように、常識的な服装や身だしなみを整えることは大切です。常に内面と外面の両方をバランスよく磨いていく意識を持つことです。


Paparazzi / Todd Huffman

ネットでの発言は永遠に残り瞬時に検索される

あなたが「私の発言なんて誰も気に止めていない」という思いから発した何気ないネット上での発言は、未来永劫ネットを彷徨います。

今、あなたがつぶやこうとしている発言が、5年後、10年後のあなたのキャリアに傷をつけないかどうか、良く考えてからにしましょう。

自分の身を切るようにして、ネット上で暴言や罵倒をし続ける人をたまに見かけます。そういうキャラを一生続けたいのであれば良いと思います。もし社会的なステイタスを将来持ちたいのであれば、考え直したほうが良いかもしれません。

あなたに興味を持った誰かが、あなたについて調べている動機は、たいていが「あなたの悪い噂を探し出すため」です。

アイドルや有名人の過去が、週刊誌でスクープされることはよくあります。有名人でなくても、ある程度の社会的ステイタスを持てば、妬まれる機会は確実に増えてきます。最初はきわどい発言をしていかないと、周りが振り向いてくれないというソーシャルメディアの性質は理解したうえで、例えば「発言に対する『意見』はOK、書き手への個人攻撃はNG」といった常識的な線引きは必要です。

匿名性は表面上のものであり、一般人には誰が書いたかはわかりませんが、そのサイトの管理者や捜査機関は個人を特定することが可能です。

匿名で書けば何をしてもOKではありません。誹謗中傷も度が過ぎれば身元を調査されて、訴えられます。ネガティブコメントは、相手を攻撃すると同時にコメ主の信頼・信用を失墜させているのです。


Cozumel – Celebrity Equinox / roger4336

インフルエンサーになる

ソーシャルメディア時代のパーソナルブランディングにおいて、認知度の向上は始めの一歩に過ぎません。

ゴールは「インフルエンサー」すなわち、「影響力のある重要人物」になることです。

さらにその先に進み、特定領域で「マイクロセレブ」と呼ばれる存在になることが究極のゴールです。

ソーシャルメディアで何を目指すの?という質問は、「人生で何を目指すの?」という質問と、ほぼ同義だと私は思っています。なにを興すにも、自分の活動を世の中に伝え、「○○のことならかん吉さん!」と言われるような影響力を持つことが、信用と人脈の蓄積に繋がっていくと考えています。

近所で興味を持ってくれる人が1人しかいなくても、全国ならば1,000人くらい興味を持ってくれる可能性があります。ソーシャルメディアを上手く利用することで、全国に影響力を拡大していけるところに、大きな魅力があります。


Paris: les montres d’Arman a St Lazare / fredpanassac

ブログの台頭

ツイッターが盛んにメディアに取り上げられた2010年には「ブログはもう終わった」と評価する人も多くいましたが、ブログの価値は以前よりも増しています。

ツイッターやフェイスブック上の発言は、ソーシャルストリームと呼ばれ、ドンドン流れていってしまい、後で読み返すことはまずありません。逆にブログの場合は、カテゴリーやタグで整理しておけるため、自身の考えや活動を記録しておけば、自分に興味がある人が、過去の蓄積情報にいつでも簡単にアクセスすることができます。ブログは、自分の信用の蓄積するために最も適したツールだと言えます。

私はブログの持つパワーの大きさを以前から感じていて、ブログをネット上での活動のメインとしてきました。ソーシャルメディアは人々と交流しつつ、ブログ更新を伝えるための拡声器として位置づけて、各々の得意な面をコラボさせることを意識してきた結果、当ブログは予想以上の多くの人に訪問されるようになりました。正直びっくりしています。


“Watch the Boat Again?” / CarbonNYC

探すから「ウォッチする」へ

人々は「検索する」という行為(検索行為)よりも、有益な目印を提供してくれる人を「ウォッチする」ことを選ぶようになりました。

インターネットの広大な砂漠から、あなたの友人やあなたのウォッチする人が探し出してきてくれたお宝だけを表示するツール、それがソーシャルメディアです。

これまでは「被リンク」が信用の証でした。これからは、ソーシャルメディア上でのダイレクトな繋がりが大きな力を持つようになります。自作自演のパフォーマンスは意味を成さなくなり、リアル社会と同じように、第三者から信頼・信用されることが利益を生む時代になっていくでしょう。

検索エンジンは、ソーシャルストリーム上のデータを、徐々にランキングに本格的に組み込み始めるでしょう。ウォッチしている人のデータを重視して、パーソナライズされた検索結果を出すようになるはずです。検索エンジンは人間の脳を目指しているとも言われています。人間の行動の変化に合わせて検索エンジンも進化しているのです。

これからのソーシャルメディア上での活動で大切なことは、誠実で真摯であることです。常識的なリテラシーを守った上で、社会的に、そして自分の信念に対して誠実で真摯であれば、ネット特有の周囲からのちょっとした雑音に心が折れることはなく、インフルエンサー・マイクロセレブになることができると信じています。

読書2011
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