マラソンは速く走るほど楽になる

マラソンを始めて10年くらいになります。最初は1kmを走るのもひぃこら言っていましたが、少しずつ距離を伸ばし、スピードも上がってきて、3時間8分までタイムが伸びてきました。

3時間10分台で走れるようになってから、レースが楽に感じるようになってきました。もちろんレース中はキツイんですけど、しんどくはないと言いましょうか。疲れの質が変わってきている感じがするのです。

その理由とは?

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レースが早く終る

フルマラソンを3時間10分前後で走るには、4’30/kmくらいのペースが必要です。最近はサブスリーを狙っているので、4’10/kmくらいのペースで走るレースもあります。すると、レースの1km毎の表示が、ドンドン見えてきます。当たり前ですが、距離が進むのが速いのです。

やっと1km進んだかと思いながら走るのと、あ、もう1km進んだのかと感じるのでは、精神的なアドバンテージがあるように感じます。大失速して、キロ5分以上にペースが落ちてしまうと、心が折れてしまいますが、距離の進みが速く感じる4’30/kmくらいまでに失速を抑えられれば、気持よく走り抜けられるのです。

人間が一日で集中できる時間は、そう長くはありません。速く走ることで、精神的な疲労を減らせるのです。

エネルギーが少なくてすむ

短時間でレースを終えられると、消費するエネルギーも少なくてすみます。人間は基礎代謝といって、寝てるだけでもカロリーを消費します。短い時間で走った方が有利です。

スピードが遅いランナーは、事前にカーボローディングしたり、途中で補給をしないと走り切れません。その分体重が重くなってしまいます。スピードがあれば、最低限の補給ですむので、身体も軽くなります。お腹が空く前にゴールできます。

燃費が良くなっていく

40歳過ぎてタイムが伸びるには、心肺能力や脚力の向上だけでは限界があります。おそらく、フォームが最適化されてきているのです。ランニングエコノミーという、車で例えると燃費がよくなってる感じです。

自分で意識して修正している部分もありますし、スピードを上げて長距離を走ることで、楽に走れるフォームを、身体が無意識に探しているところもあります。

楽しく、快適に走りたいのであれば、スピードを上げてキツイ練習をする必要があるということです。この矛盾にマラソンの深い魅力があると感じています。

スポーツは「気持ち良さ」を感じないと、続きません。

気持よく走れる感覚を知ったランナーは、ドンドン速くなっていくのです。

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