20代で人生の年収は9割決まる

私は来年で40歳になります。今さらこんなタイトルの本を読んだところでもう遅い…、と思ったのですが、目次を読んでみると、自分が20代の頃にたどった経験と似たようなこと書いてあったので読んでみました。

20代で人生の年収は9割決まる

20歳代の頃は、本当にガムシャラに働いていました。30代になって独立して、それまでのキャリアとはまった違う業種へ入ってしまったので、遠回りしてしまったのかな?と思うことがしばしばありましたが、本書を読んで、現在の自分の一番大切な礎になっていると再認識しました。


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入社~25歳 体を使って会社に尽くす

働き始めて三年は奴隷状態になると、あれこれ考えず、きっぱりきめてしまいましょう。上司が右といったら右、左といったら左。いくらあなたが賢くでも、上司のやり方と自己流のやりかたを比べた場合、成功率が高いのは明らかに上司のやり方です。言われるがままに働いて、「うまくいくパターン」をマスターしてから、自分のやりかたを模索しても遅くありません。

私はどちらかというとイメージ先行で、ロジカルな考え方が苦手でした。入社して最初の上司(OJT)はロジカル重視の方で、日々のレポート、プレゼンなどを通して、徹底的にロジカルを叩き込まれました。

とにかく目の前にある課題をガムシャラにこなしていました。そこに自分の意思とかはありませんでした。新入社員として、会社の都合で決まった配属先に送り込まれて、「お前は何がしたいんだ?」「もっとロジカルに答えろ」と日々の業務で聞かれても、何がなんだかさっぱりわからなかったです。

ロジックとは「自分がやりたいことを正当化するためのツール」です。ロジックからなにか素晴らしいアイデアが生まれてくることはありません。物事の判断は人間の「直感」に頼ったほうが正確です。それを人に納得させるツールが「ロジック」です。

入社してから1-3年は、上司や先輩のやり方を真似しながら、仕事を覚えていく時期です。とにかく一心不乱に働いて、自分の仕事のフィールドを理解してようやく「この場所で自分がやりたいこと」が見えてきます。そこで初めて「ロジック」の威力を理解することができました。ロジックを使いこなすには、前提となる「自分」が固まらないことには、役に立たないのです。

26~28歳 自分のナンバーワンをつくる

二十八歳までのホームランを打てた人は、その後のキャリアがぐんとラクになります。

私が会社員時代に手に入れた「ホームラン」は、世界一の処理スピードを誇るユニークな製造装置を開発したことです。社内の賞を貰い、関連特許も何件か出願して国内外で権利化しました。社内でも注目されるようになりました。世界一って難しそうですが、範囲をしぼれば、結構簡単にできてしまうものだなと思いました。

ところが、この「世界一」というのが良くなかった。スポーツ選手が金メダルを取った直後に引退してしまうように、世界一の称号は、勲章としては一度貰えば十分なのです。結局私は、プライベートで立ち上げたウェブビジネスにどっぷりハマってしまって、会社を辞めました。


Revtank Outtakes / MiiiSH

29~30歳 会社の外に出てみる

この場合のホームランとは「同期で一番早く役付きになる」「社長賞を取る」といった社内での手柄より、業界内で評判になるようなものが理想です。

私が所属していた部署は工場のライン開発部門で、取引先は同じ社内の工場の製造部でした。完全に自社に特化した技術を開発していました。社外の知り合いといえば、鉄工場や測定機器の営業マンぐらいのもので、将来のキャリア・転職に活かせるような人脈を作ることは不可能でした。

その反面、副業で始めたウェブビジネスは、人脈が広がっていくにつれて、刺激的な色々な情報が入ってくるようになりました。自分のウェブ開発技術を高めていけば、大きなビッグビジネスを引き寄せられる予感がしました。

結果的には、周囲とビジネスで連携するというよりは、自社サービスを立ちあげて自家で運営することがメインになってしまっています。周囲と盛んに情報交換することで、会社員時代よりも刺激的な日々を送れています。

31~35歳 組織を切り盛りする

あなたがマネジメント能力に長けているなら、小さな会社にいては損をします。理由は、大きな組織を束ねたほうが能力を何倍にも活かすことができるから。逆に言えば、マネージャーとして扱った経験のある組織が大きければ大きいほど、ビジネススケールが大きくなるといえるでしょう。

会社員時代、私には最大4人の部下が居ました。チームで仕事をすると、大きなパワーを出力することができます。人間関係の問題は出てきますが、基本的に、チームで仕事をすることは楽しいです。

現在行っているウェブサービスの運営は、何人もの生活を支えるほど儲かるものではありません。それでも、一つの家庭を十分養えるくらいの収益を得ることはできます。思いつきでサービスを立ち上げる「自分の好きなこと」で商売できる今のスタイルは魅力的です。最近のソーシャルメディアの台頭が、私のような弱小個人事業を後押ししてくれています。

ゆくゆくは、今のビジネスを拡張して、人を雇えるようなビジネスモデルをつくりあげて、「チーム」で仕事をしてみたいと思っています。そのとき、会社員時代に得たマネジメントスキルが役立つはずです。

今日のわかった

「若い時の苦労は買ってでもせよ」は、本当にそうだと思います。若いときに仕事で修羅場をくぐっておくと、精神が図太くなります。

読書2011
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