ブログの究極の目的とは?

12億ドル(約1000億円)でアマゾンに買収された、靴をメインにしたネットショップ「ザッポス」のサクセスストーリーです。

顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか

買収されたとはいえ、ザッポスはアマゾンからは完全に独立した経営を行っています。アマゾンはザッポスのビジネスモデルだけでなくて、それを支える社員、企業文化を全部ひっくるめた「ブランド」を買ったのです。

明確なビジョン・文化を持った会社のパワフルさを、まざまざと見せ付けられました。法人経営者として得たものが多かった上に、本書の内容のほとんどが、ブログ運営にも通じるものばかりでした。


Vision of Transformation / h.koppdelaney

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文化・ビジョンがブランドを作る

企業経営と同じで、根底に流れる「文化・ビジョン」がにじみ出ているブログは強いです。ブログの「文化・ビジョン」とは、「ブログの個性」と言い換えることができます。ブロガーの視点、文脈(コンテクスト)を積み上げていくことで、ブログの個性が醸造されていきます。

私たちがザッポスの企業文化にますますフォーカスしていくにつれて、私たちは企業文化と企業ブランドは本質的に一枚のコインの表と裏であるということをついに理解しました。ブランドとは、企業文化の後についてくる指標なのです。

ブログの読み手の期待に沿った記事をポストしていくには、何でもかんでも記事を書けばよいというわけではありません。私はよく「補助線」という表現を利用しています。自分の得意な話題を補助線にして、記事を書くのです。補助線に沿った文章は読みやすいですし、読み手の期待にも沿うことになります。当ブログは「ブログ・ライティング」を補助線にして書くことが多いです。まさにこの書評がそうですね^^

補助線とはまさに「ブログの個性」です。ブロガーの視点、文脈、コンテキスト、補助線、文化・ビジョン…、これらがブログの個性となり、ブログのブランドを形成していくのです。

マーケティング担当者が陥りがちなもうひとつの落とし穴は、本来ならエンゲージメント(絆)や信頼を築くことに集中すべき時に、いかに話題性をもつかを考えることに集中しすぎることです。私の母はもの静かなタイプですが、そんな母が何か言う時、私は耳を傾けます

耳の痛い忠告です。当ブログはこれまで話題性を追求してきたところがあります。しかし、ヘッダに記載の「人気ブログをつくる方法」を研究するブログ、という視点においては、ある程度の話題性を狙うことは必要ですし、一貫性が存在しているといえます。

読み手に長期的に愛されるブログになるためには、話題性よりも信頼を築くことが重要になっていくでしょう。当ブログもこれまで色々なチャレンジをしてく中で、今後集中すべき方向、「ビジョン」が見えてきました。少しずつ話題を収束させていきたいと思っています。


zappos core values / eschipul

ザッポスのコア・バリューに学ぶ

ザッポスの企業文化を集約した「コア・バリュー」は、10個のシンプルな条文でまとめられています。何を始める上でも参考になる内容です。

・サービスを通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける
・変化を受け入れ、変化を推進する
・楽しさとちょっと変なものを創造する
・冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ
・成長と学びを追求する
・コミュニケーションにより、オープンで誠実な人間関係を築く
・より少ないものから多くの成果を
・情熱と強い意志を持て
・謙虚であれ

究極のロイヤルサービスで知られる「リッツカールトンホテル」にも、「クレド」と呼ばれる全社の価値観・哲学をまとめたものが存在します。各社員は日々の業務の中で「クレド」を元にお客にとって最高の判断ができるようになっています。素晴らしい実績を上げている組織には、一貫した「文化」を育てて維持する何かしらの仕組みが存在するのです。

ライバルに圧倒されずにいられる唯一の理由は、私達が取り組んでいることが難しいということであり、私たちはだれよりもそれをうまく行っているからなのです。

ただ、これら条文を真似して事務所の壁にかけておくだけでは意味がありません。数々の試みを通した失敗と成功の経験の中から、自らが気づいて抽出した言葉であることが必要です。プロセスを伴わない言葉には、価値はありません。こうして生まれた高い意識のもとで、高いレベルで行動し続けないことには、競争を勝ち抜くことはできません。

私たちはリスクをとることを恐れず、失敗することを怖がらすにいて欲しいのです。

自分の能力を伸ばすこと、また自分が成長しているとか学んでいるとか感じられない仕事に縛られないことが重要なのです。

競争を勝ち抜いていくということは、「成長」するということです。成長とは、新しいことにチャレンジしてモノにすること、リスクをとることです。周りも成長しているわけですから、高いレベルでリスクをとっていかないことは、競争に負けることを意味します。

ザッポス・ブランドは最高のカスタマー・サービスを示すものにしたいという点でした。カスタマー・サービスはこれまでのずっとザッポスでは重要なものでしたが、それをブランドの中心に据えることは、特にインターネット企業にとって、大胆な決断でした。

とはいっても、広い範囲で高いレベルで競争していくには、相当の高い能力とエネルギーが必要です。ジャンル・範囲を絞り、得意な分野にエネルギーを集中することで、周りとの競争に勝てるレベルを保持できます。ザッポスは「カスタマーサービス」に資源を集中してリピーターを増やすことで、競争に勝ち抜いたのです。

あなたが何を話ししたか、何をしたかではなく、相手がどう感じたかが、最後は最も重要だということです。

ブログ運営も同じで、メインテーマを決めて、ジャンルを絞って記事を書くことが大切です。中途半端な記事を読んでくれるほど読み手はヒマではありません。「自分のためにブログを書く」とはよく言われていることですが、そのまま鵜呑みにしてはいけません。そういう人のブログに限って、読み手へのサービス旺盛なブログを運営しています。常に読み手=顧客を意識したブログ運営を心がけるべきです。


female-jogger-morro-bay-coleman-avenue / mikebaird

究極の目標は「幸せを届ける」

結局私たちは全員、違う道をたどりながら、「幸せ」というひとつのゴールに向かっているのです。

ザッポスは世界に幸せを届ける会社です。

商売の基本は、「人々が必要なものを届ける」のではなくて、「人々の喜ぶものを届ける」であるという話を聞いたことがあります。たしか、松下幸之助さんの言葉だったと思います。私が年初に立てる「経営理念」は、ここ数年ずっと「人々が『喜ぶ』ものを創る」にさせてもらっています。

幸せとは「喜び」とも言い換えることが出来ると思います。国と文化が違えど、素晴らしい組織を運営するための基本理念は、どこも同じなのだと思いました。

「わかったブログ」の基本は、私が「わかった」ことを、分かりやすく紹介することです。知らないこと、新しいことを理解することって、すごく嬉しいことだと思うのです。真っ暗闇が急に晴れて、美しい景色が広がったような気分になれます。

世の中にはわからないことがまだまだたくさんあって、人は一生をかけて学び続けます。当ブログを通じて、「わかった!」ときの喜びを、多くの人と共有できたら嬉しいです。

今日のわかった

ザッポスも紆余曲折して数々の失敗を糧にして自らの方向を見つけてきたのです。ザッポスのコアバリューを真似しただけでは、ただの飾り物の言葉で終わってしまいます。

何事も、トライアンドエラーの回数を出来るだけ増やして、学んで成長していく中で、言葉を抽出していくことが必要だと思います。ブログであれば、毎日多くの記事をポストして、チャレンジ数を多くすることができます。

読書2011
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