ブログ衰退の法則

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なぜ本書を手に取ったかというと、「わかったブログ」の将来に不安を感じたからです。去年も何度か伸び悩む時期があって、その都度もがいてきました。去年の秋から年末まで毎日更新を宣言し達成することで、何とか盛り返しました。

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

自分のやり方は本当に正しいのだろうか?その答えを、企業の衰退を研究した本書に見出そうと考えました。

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成功から生まれる傲慢

本書によれば、企業の衰退への第一歩は、成功を当然のものと捉えて、偶然と幸運に恵まれたことを忘れ、自らの実力によるものだと考えるようになることとありました。その結果、周囲からの忠告に対して聞く耳を持たなくなり、学習意欲が低下していきます。

当ブログは2010年秋から、翌年の春までに一気にアクセスを伸ばしました。正直私は図に乗っていたと思います。アクセスが増えることで、周りから色々忠告を頂くようになったのですが、まったく聞く耳を持てませんでした。

規律なき拡大

傲慢をきっかけに、企業の基本的価値とはまったく違う分野に進出することで、無理な成長を目指そうとします。成長に追いつかず、適切な人材の配置が間に合わなくなります。組織が官僚的になり、社員は責任より、肩書きを重視するようになります。

これも身に覚えがあります。ブログの成長に「自分の成長」が追いつかなかったです。傲慢な考え方が根底にあって、ネガティブコメントには上から目線で応酬していました。当時、私に食いつかれた方には申し訳なかったなと思っています。

リスクの問題と否認

良いデータを強調して、悪いデータを小さくみせる。事実の裏づけがない大きな賭け。大胆な目標。外部要因への責任の押し付け。組織再編への固執など。

当ブログの足を引っ張るようなコメントや、記事が増えてきました。目立つ分、ネガティブな反応が目立ってくるのは、今では世の中の仕組みの一つとして理解できるのですが、当時は激情して、ネガティブコメントを書く人の能力の低さに原因があると決め付けていました。原因は外部にあると思っていたのです。

一発逆転の追及

衰退の一歩手前では、「価値を高める最速で最良の方法」「業界を変える」といった、一気にすべてを得られる、いわゆる「特効薬」に期待するようになります。救世主のような指導者を求めます。

ブログのアクセス数が頭打ちとなり、更なる成長を求めました。当ブログではあまり書かない「まとめ記事」が、アクセスアップに効果的であることを知って、iPhoneアプリやGoogle Chromeのエクステンションまとめ記事を続けて書いてみたりしました。ブログのテーマを変更して、印象を意図的に変えようと試みたこともありました。しかし、それらは、当ブログのスタイルを大きく崩すことに気がつき、すぐにやめました。

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わかったブログはあきらめない

一つ大きなきっかけがあったとすれば、それは「東日本大震災」です。地震がおきる数分前まで、私はネット上でやりあっていました。地震があって、それどころではなくなってしまいました。未曾有の大災害という非常事態の中で、ネット上でのコミュニケーションについて考えさせられました。

去年の夏から、私自身の「ミッション」の整備を始めました。企業と同じように、個人やブログにも、変えていくべきことと、変えないほうが良いことがあることを知りました。地元の勉強会のプレゼン経験を通して、自分自身のこれまでの人生を分析し、深堀しました。半年ほど経ったいま、ようやく「ミッション」が固まりつつあります。

ネガティブコメントへの対応方法を知りました。怒りは「自己欺瞞」つまり、図星のことを言われて、それを正当化するために周りを変えてしまう行為であることを知りました。ネガティブコメントには、問題を指摘するものと、人間性を否定するものに分離できることを知りました。

問題に対するコメントは真摯に受け止め、自分自身の成長の糧にする。人間性を否定するものについては、なるべく目に入らないようにしてコントロールしています。

いま現在、「わかったブログ」はどういう状況なのかは、後になって振り返ってみないと本当のところは分かりません。アクセス数はほぼ一定の水準で推移していて、フォロアーも少しずつ増えています。本当にありがたいことだと思っています。

私はあきらめません。なぜなら、わかったブログは私のミッションに沿っているブログだからです。ブログは自分の分身です。あきらめようがありません。

これからも失敗や困難はあるかもしれません。その都度ミッションを見直し、反省して、血肉にしていきます。早急な成長を求めず、私自身のレベルに合わせて、確実に続けてきたいです。

今日のわかった

今年はじっくり確実に歩んでいきたいと考えています。積み上げた石垣の隙間を埋めていく作業を行って、土台をより強固のものにしていきたいです。

読書2012
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