出版業界の裏事情を学べるマンガ「重版出来(じゅうはんしゅったい)」が心に刺さる

以前から気になっていたマンガです。ようやく読むことができました。

今回、自分が出版するということもあり、重版できなかったら寂しいかなと、読むのをためらっていたのです。

幸いにも自著の重版が決まったので、その日から読み始めました。マンガの出版のお話ですが、ビジネス書の出版との共通点が多く、勉強になりました。ほろりとする場面も。

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「売れた」のではなく「売った」

なぜ売れないかはわからないけど、ひとつだけハッキリ言えるのはー
売れる漫画は愛されてます。

via: 第一巻

私の本が愛されているかどうかはわかりませんが、多くのブログから書評を頂いています。その数は50件近くになります。

感謝するしかありません。本当にありがとうございます。みなさんからの書評がになります。

なんで売れたかわからないって?
「売れた」んじゃない。
俺たちがー 売ったんだよ!!!

via: 第一巻

すべての人に好かれる人が存在しないように、すべての人に読まれる本も存在しません。

書店やネットショップには多くの書籍が置いてあります。毎日250冊もの新刊が出版されています。その中で、お客さんに本を手にとってもらえるって、奇跡みたいなことなのです。

その確率を少しでも上げるために、出版社も著者も、涙ぐましい努力をしているのです。

①自分が面白いと思うものを
②読者に届くように描く

via: 第八巻

すべてのビジネスの成功は、ここに尽きるのかなと思っています。自分よがりではなく、お客さんに寄り添う姿勢がないと、少なくとも私はその人から買う気はしません。

ブログも同じです。自分が好きなこと、興味があることを、他人が欲しい情報に変換して書くことが大事。

重版なんてカンタンじゃないの?始めを少なく刷って、みんなが「欲しい」って注文来るようにして、次に多く刷ればいいんでしょ?

それがねえ、そうカンタンじゃないんだよ〜。初版の部数が少なかったら、全国の書店さんに行き渡らないし、手に取ってくれる人が少なかったら、「面白い」って反響も出にくくなるし。

via: 第八巻

今や書籍販売ナンバーワン書店は、Amazonです。ではAmazonで売れていればよいか?というと、Amazonだけで初版数千冊を売りさばくことは不可能です。全国数千軒もある書店の販売が一番ものをいうのです。

しかし、部数が少ないと、平積みや面陳してくれず、棚差しとなってしまいます。初版である程度部数がないと、まったく目立たないのです。毎日250冊もの新刊が出ている中で、書店に置いてもらい続けるというのは、難しいのです。

試合で相手が技かけるのを待っていると指導とられます。
自分から行きます!負けられない試合です!

via: 第八巻

著者にとって、書籍を執筆することはゴールではなく、スタートです。本屋さんに並べれば勝手に売れると思っていたら大間違い

たまたま書籍タイトルがキャッチーで、売れることはあります。しかし、何度も述べているように、毎日250冊もの本は出版される時代です。自分から仕掛けて、少しでも手にとってもらえる可能性を上げるべきです。

特に新人作家さんは、一冊目が売れないと、二冊目はほぼ可能性はありません。売れない実績を作ってしまうと「売れない作家」のレッテルを貼られてしまうからです。何もせず、あとから後悔しても遅いです。出版というのは、実は一発勝負なのです。

▼▼▼▼

自分が出版したということで、あまりにタイムリーな内容だったので、何度も読み返してしまいました。春にドラマも放映されていたということで、そちらも観たいです。

今日のわかった

「売れた」んじゃない。俺たちがー 売ったんだよ!!!

この言葉が一番刺さりました。本屋に置いておけば本は勝手に売れていくと思ったら大間違い!本は「売る」ものです。

読書2016商業出版
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