Kindle版無料セール中(〜4/30夕方) GIGAZINE 未来への暴言

日本にあるブログ第一位、日本の影響力のあるブログとしても第一位、世界でもっとも影響力のある50のブログにも選ばれたGIGAZINEの編集長さんが、10周年を記念して出版した本です。

インターネットが世界の仕組みを変えようとしていることは周知です。タイトルのとおり、過激な主張はあるものの、巨大ブログ「GIGAZINE」をかざして見た、インターネットを基盤とした未来の展望の説明は、説得力がありました。

※2017/4/26現在、Kindle版が無料で公開されています。無料セールは4/30 16:59までの模様。忘れないうちにKindleストアへGO!

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Youtubeのみが真の「破壊的ビジネスモデル」

私自身、Youtubeはどうやってマネタイズするんだろ?と疑問に思っていました。その疑問が払拭されました。

あくまで推測に過ぎませんが、Youtubeは著作権侵害の報告を受けて削除した全ムービーを保有しており、著作権の期限が切れた場合には、再公開する可能性があるはずです

投稿された作品は、著作権違反を指摘されても、Youtube側は非表示にはするけど、削除はしていないのだとか。著作権切れを待って公開するつもりなのだと、著者は推定しています。

いやいや、すごい思想だなと思いました。現在の著作権法はネットが普及した現在には合わない部分が出てきているので、そのうち改定されそうな雰囲気もありますし、Youtube一人勝ちの時代が、近い将来やってきそうな気がします。

真の教育が始まる

これまでは暗記力で勝負が決まってしまうところがありましたが、暗記能力はインターネットを利用することで、補えてるようになってきました。なぜなら、スマートフォンと高速無線通信の普及によって、どこでもインターネットに接続できるようになったからです。

ネットで検索して得た知識を実際に自分の生活や自分の身に起きている問題に当てはめて実行していこと、それが究極の試験問題です。

例えば、「自分が30歳のときに子供がうまれるとして、その子供が一人で生きていけるようになるまで、自分は何をしていくのかを具体的に、時系列で書き出せ」というような問題です。

今後重要になってくるのは、

「ストーリーやフレームワークを自分で作り出す力」

なのかなと。

もちろん、考え方を理解するには、これまでどおり色々なことを暗記しておいたほうが効率がよいとは思います。しかし、単に暗記が目的であることと、「考え方を学ぶために暗記する」ことの間には、雲泥の差がありますよね。

好きなことをしてメシを食える時代へ

ネットの普及、フリーの拡大によって、個人でも直接ユーザーに発信することができて、効率よく収益を得ることができるようになりました。電子出版だと、普通の書籍だとこれまでは印税として売り上げの10%しか、著者には入ってこないで、90%は、出版社や流通に中抜きされているのです。

GIGAZINEで記事を書き続けることはこの作業の繰り返しです。私の親などは「地獄のような仕事、常に火の車」と称していますが、まさにそのとおりです。どんなに良い記事を書いても、全員が賞賛することなどあり得ないのです。

たとえ、1,000人に一人にしか伝わらないような内容でも、一億人のうち10万人は共感してくれるのであれば、前述のように中抜きをして換金率が劇的に良くなった現在では、好きなことをしながら十分生活できる可能性が出てきたのです。

量から質が生まれる

時間をかけて質が良くしても、タイミングが悪かったりして、世の中に認知されないことって、よくあることです。確率的な要素はどうしても残ってしまうのです。

「量から質が生まれる」というのは、スポーツを考えるとわかりやすいです。その国のある特定の競技について、競技をしっていて実際にしている人口が多ければ多いほど、そのスポーツの頂点であるプロの質は高くなります。山に例えると、裾野が広ければ広いほど頂点の高さはどんどん高くなる、というのと同じです

質を追求することは確かに重要ですが、質にこだわりすぎて、時間がかかってしまって、旬を逃してしまったようにはならないように、注意が必要です。

特にネットにおいては、量は力となります。オリジナルのコンテンツを蓄積していくことで、SEO的に強くなって、ネット上で存在感を出すことが可能だからです。いしたにまさきさんも、最近の著書で同じようなことを言っていましたね

もちろんスパムな方法でコンテンツを大量生産するような行為には意味はありません。念のため。

無料であるものに対価を払う時代

著者は「寄付のような形で、価値あるものに対価を払う、パトロンのような方法」が、今後は必要で、そのためには、無料であるものに対価を払うべきことを、教育で教えていく必要があると述べています。

今までは、インターネットを使って発信し、必要とする人のところに届いてもお金を払ってくれないのが問題だったわけなので、ならば「無料であるものに対価を払う」という習慣が文化として定着し、むしろそれが教育にも組み込まれ、システム的にも永続的に一企業ではなく、もっと大きな視点での国際的組織によって運営されるのであれば、それはインタネット自体の本来あるべき姿に近づいていくのではないか、と考えたわけです。

「チップの文化」がある国は、人々の生活に「寄付する心」が染み付いています。日本にはチップの文化が無いので、「では教育で」という話になるのでしょう。

確か寄付されたお金は、税金がかからないので、「好きなことをしてメシを食える可能性」がさらに高まりますね。そのときになれば、寄付金にも税金をかけるということになるのでしょうけど。

PayPalは「Micropayments」という超小額決済用のサービスを開始しました。10円や20円という小額であっても一応決済は可能、なおかつ数百円の単位であれば、確実にこれまでの決済サービスよりも手数料がお得になっており、非常に魅力的なサービスになっています。

これにより、「無料戦略」におけるコンテンツに付随する広告の閲覧とクリックによる収益だけでなく、コンテンツにユーザーが直接お金を落とすことが可能になります。

私が住んでいる静岡では、年に一回「大道芸ワールドカップ」が開催されていて、市内でパフォーマーたちをたくさんの聴衆が囲む風景が見られます。パフォーマンスが終わった後は、ぱっと見2/3くらいの人が投げ銭をしています。

ネット上でも、気軽に投げ銭のような仕組みができれば、つまりブログ記事に「Pay」みたいなボタンを押すと、10円とかから投げ銭できるようになれば、教育に頼らなくても、日本で寄付の文化が醸造される可能性はあると思います。

日本人の「右へならえ」文化を逆に利用して、自分が寄付した金額を公開できる仕組みがあると、投げ銭文化をさらに加速できそうですが、どうでしょう?

※当記事は2011年1月11日に投稿し、2017/4/26にKindle無料セールを受けて、リライトして再投稿しました。

今日のわかった

時代は確実にスモールな方向に向かっています。
私の選んだ道に、ちょっとだけ光が差してきたかな??まだまだかorz

読書2017読書2011
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