なぜ経営者やトップビジネスマンは走るのか?

起業やビジネスと、マラソンは似ていると言われることがあります。

確かに事前に戦略を立てて、しっかり準備して本番に望むなど、通ずるものは多いかもしれません。だから経営者やトップビジネスマンは、ジョギングを趣味にするというのです。

しかし、ビジネスとマラソンには、根本的に違うところがあります。正反対、両極端と言っても良いかもしれません。実はその違いが、両者を引き付ける原因ではないかというお話です。

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ビジネスの成功は偶然から生まれる

ビジネスで成功するためのルールはありません。そんなものがあれば、全員成功してしまいます。私もぜひ知りたいです。

ビジネスや、学問、芸術などの世界で成功するには、幸運が必要です。ビッグビジネスの発端を紐解いていくと、日々のちょっとした疑問や失敗、発見に行き着くことは多いです。たまたまチャンスとタイミング良く出会い、自力で引き寄せた人に成功はもたらされます。ベッケンバウアーの言葉を借りれば「強いものが勝つのではない。勝ったものが強いのだ」の世界です。

よって、事業の経営者は、常にリスクに晒されています。いつ強大なライバルが現れるかもしれません。画期的な新技術によりマーケット全体が蒸発してしまうこともあります。大海原にプカプカ浮いている船のようなものです。時代の流れは速まっていて、零細企業だけでなく大企業ですら数年で傾いてしまうこともあります。

ルールがどんどん変わっていく世界では、成功は「偶然」に支配されているのです。

ジョギングの成果は練習量に比例する

一方、ジョギングは非常にシンプルなルールに支配されています。ジョギングの良し悪しを測る指標は「距離」と「タイム」です。基本的には、長い距離を、短時間で走るほど、評価されます。万国共通のルールです。坂道の有無や気候の差は多少あっても、距離に対するタイムで比較が可能です。おそらく、5年後、10年後、30年後もこのルールは変わらないでしょう。

スポーツ全般に言えることではありますが、将来的にルールが変わらない分野では、練習をすればするほどレベルが上がっていきます。ジョギングなんてその最たるもので、走れば走るほど、心肺機能と脚力が向上して、より長い距離をより速く走れるようになります。努力の結果が、成果に直接結びつくのです。

経営者やトップビジネスマンは日々リスクに晒されています。取引先を回る苦労が水の泡になるかもしれませんし、たった一本の電話で起死回生の売り上げが生まれるかもしれません。毎日サイコロを振り続けているようなもので、自分が何をやっているのかわからなくなってくることがあるかもしれません。

しかし、ジョギングは違います。走った分だけ、結果として返ってきます。体力がついて、ビジネスを乗り切るスタミナにつながることもあるでしょう。走ること幸福ホルモンが分泌されて、ストレスが軽減するという研究結果もあります。

ジョギングは人生を補完している

ジョギングする本当の理由は、もしかすると、日々のビジネスで感じている、虚しさや儚さ、心の隙間のようなものを埋めるためかもしれません。

そして、人生の成功にも、ルールはありません。色々な要因が複雑に絡み合っています。仕事を大事にすれば、家庭がおざなりになってしまうように、何かが良くなっても、別のところが悪くなったりします。

しかし、走ることによるデメリットは少ないです。(走り過ぎて故障したりはあるかもですが、故障が癒えれば、更に強くなれます) 走った分だけ、得られるものがあります。

人生には、打っただけ響いてくれる楽器のようなものが必要なのです。

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当記事も、成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方を読みながら、考えたことを元に書きました。

【参考】

これらの記事も、成功は“ランダム”にやってくる!を読みながら考えたことを書きました。

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