Googleに二言はない。7年の月日を経てAuthorRankが形を変えてアルゴリズムの主役へ

7年前。2012-2013年に、AuthorRankというアルゴリズムがSEO界隈で話題になりました。

SEOは新時代へ – パンダ・ペンギンに続く新たな鉄槌「AuthorRank」とは?(2013.01.08)

運営者の情報をコンテンツと結びつけて、ランキングの指標とすることを試みたのです。

しかし、その試みは上手くいかなかったようで、アルゴリズムの主役は人工知能RankBrainへ移りました。

そして今、AuthorRankを匂わせるようなアルゴリズムの傾向が、検索結果に現れてきています。

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Welq問題はGoogleにとって死活問題だった

振り返れば、事の発端はWelq問題でしょう。2016年後半に起きたこの事件は、Googleにとって、検索エンジンの信頼性の根幹を揺るがす衝撃的な出来事だったに違いないです。

お金や健康といった、YMYL(Your Money Your Life)という、人々の生活にとって重要な情報について、E-A-T(専門性/権威性/信頼性)を、より重視する方向へ舵取りされました。

最後の使徒 検索エンジンの敵は「人間」だった(2017.01.01)

最近のGoogleのアルゴリズムは、Googleの示すコンテンツガイドラインに沿って、多くのテスターさんが色々なページを実際に確認して、その評価を人工知能に学習させることで、作り上げています。(なので、Google社員でも良く分かっていないとのこと)

その上に、更にE-A-Tの評価のウェイトを更に高めたり、運営元の素性を調べて取得するアルゴリズムを加えているのでしょう。最近の検索順位は、YMYL以外のジャンルでも公的機関や、大手企業が運営するショッピングサイト記事の割合が増えてきています。

AuthorRankの一時中断がもたらしたもの

ポイントは7年前のAuthorRankです。

SEOは新時代へ – パンダ・ペンギンに続く新たな鉄槌「AuthorRank」とは?(2013.01.08)

その時点で、GoogleがAuthor(著者)は重要だと言っているのです。その時点ではアルゴリズムに組み込むことは難しかったようですが、Authorが重要であるというメッセージは消えたわけではありません。

しかし、その後は「情報が充実していれば良い」「検索意図に答えていれば良い」といった、表面的な考え方で情報発信をするパブリッシャーが増えたように感じます。

大手新聞社や出版社が、本格的にネットに進出し、巨大な資本とリソースをバックに、一定以上の品質を持った文字数が多めのコンテンツを大量に投下し始めました。個人運営のブログやサイトでも、同様の方法で上手く回っていたところがあるようです。

しかし、最近のコアアップデートでは、コンテンツの内容さえ充実していれば、誰でも上位表示できるというわけにはいかなくなったようです。

つまりこういうことです。コンテンツの内容だけで良いのなら、検索上位のページの内容を全て網羅して、更に付加情報を加えたページが、次の上位に上がってくるということです。パクリ上等です。

流石にそれでは、一次情報元となったブログやサイトに対して、礼儀がなさすぎます。しかし、ちょっと前までは、そういったページが上位を独占していた傾向がありました。

「誰が書いているか」の重要性を意識してこなかったサイトの末路

そこで、例のWelq問題後、「誰が書いているかは重要だ」ということで、AuthorRank的な部分のアルゴリズムを強化していったのでしょう。

ただ単に、過剰な情報量を持ったページをポストし続ける行為「検索順位を意図的に上げる行為」です。つまり「スパム」です。

人々の検索意図に答えるページと言いながら、結局は人ではなく、検索エンジンの方を向いてコンテンツを作成していたのです。

そんなことをしていては、信用、信頼といった「ブランド」は醸造されません。ブランドを意識してこなかったブログやサイトは、最近のアップデートでこってりやられたのではないでしょうか。

「コンテンツ イズ キング」の終焉。コンテンツSEOの次は「ブランドSEO」が来る(2016.03.31)

3年前にポストした記事。まさに最近の状況を予言していたような内容になっています。

わかったブログは「脱SEO」を目指し10年目

当ブログでは、ブログ更新に本腰を入れ始めた2010年より前から、SEOは諦めています。

それまではSEOを駆使して、多くのアクセスを集めて収益化していましたが、数々のアルゴリズムアップデートにより、アクセス数が激減。

検索エンジンに振り回されるビジネスは、本当の意味でのビジネスではないと、脱SEOを掲げて活動を開始。

その活動の先鋒が、当ブログのリニューアルでした。検索エンジンに頼らず、自力で集客できる力が欲しい。

わかったブログは、検索エンジンに頼るネットビジネスモデルに対するアンチテーゼなのです。

テーマに特化して作り込んだサイトより、個人ブログの方が信用できる?(2017.07.13)

ソーシャルメディアやイベント開催、出版など、色々な活動を組み合わせて、ネットに存在感を残していく。そんな意識で活動して10年目になりました。

利用するツールやメディアは変われど、脱SEOの精神はそのままに、どこまでやれるかわかりませんが、信じる道を突き進んでいきます。

【参考】

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