これからの思考の教科書

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404 Blog Not Foundで紹介されていた、「これからの思考の教科書 ~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~」を読んでみました。

私は、ロジックだ!論理的思考だ!と騒ぐことは、あまり好きではありません。なぜなら、ロジックを駆使したところで、新しいものは生まれないからです。

本書の帯にあった「ロジカル・シンキングだけでは、もう生き残れない!」のキャッチコピーには、共感しまくりです。

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ロジカルシンキング

私は以前にも、「ロジカルシンキングだとか騒いでるのは一部の童貞だけ」という、挑戦的な記事をアップしたことがあります。

もちろんロジックが必要ないわけではありません。ロジカルシンキングは、すべての社会人がまず最初に身につけるべき必須スキルであることは、十分承知しています。私自身、会社員時代にロジカルシンキングは徹底的に鍛えられましたので。

ロジカルシンキングとは、極端に言えば、「同じ事実が与えられれば、(ほとんど何も考えなくても)、同じ結論を導くことができるスキル」のことです。もう少し厳密に言うと、ロジカルシンキングとは、同じインプットから同じアウトプットを出すためのスキルです。

上記の引用からもわかるように、ロジカルシンキングとは、コミュニケーションスキルなのです。

現状を分析して、今後集中すべきポイントを見極めたり、プレゼンテーションで人を説得するためには、ロジカルシンキングは不可欠です。

しかし、ロジカルシンキングだけでは、いつも同じ結論が出てきてしまいます。高度成長期のように、アメリカにある答えを日本で再現するビジネスモデルであれば、答えは既存なので、ロジックだけでこと足りてしまったのでしょうけど、最近は答えどころか、「解くべき問題」から探さないといけない状況です。

「How(どのように)」ではなくて「What(なにをするか)」なんですよね。

アブダクション

本書で最も「おお!」と思ったのが、ラテラルシンキング(水平思考:ひらめき)の章にあった、「アブダクション」についてです。

アブダクションの推論形式は、ちょっと大げさですが、その存在を知っているか否かで人生のコースが変わるほどにパワーのあるものだと思います。この推論は、次のような形式をとります。

驚くべき事実Cが観察された。
しかし、もし説明仮説Hが真であれば、Cは当然の事柄であろう。
よって説明仮説Hが真であると考えるべき理由がある。

私たちはまず、「驚くべき事実C」に出会わないとなりません。
例えば、海から遠く離れた内陸での魚の化石が見つかったとしましょう。この「驚くべき事実C」は、しかし、このあたりの陸地は、かつては海であったという「説明仮説H」があれば、「当然の事柄」となるでしょう。あとは、Hが真であることを検証すればよいというわけです。

……。ていうか、私の会社生活は、コレばっかりでした。現場に居ることが多かったので、「驚くべき事実C」はいくらでも見つけられました。

けど組織って、「驚くべき事実C」を「偶然にたまたま見つけただけ」として、評価しない傾向にある気がしました。私が居た会社だけかもしれませんが。

むしろ、「驚くべき事実C」をいかに効率よく検証できるか、つまり「ロジック」を重視する傾向でした。答えは出ているのですから、検証なんてある意味簡単なことなんですよ。でも、周りが寄ってかかって顔を出してきて、手柄をむしりとっていくみたいなw

「アブダクション」という言葉を以前から知っていれば、私の会社員としてのポジションは、もっと違うものになっていたかもしれません。

インテグレーティブ・シンキング(統合思想)

最後の章の「インテグレーティブ・シンキング」については、ロジカルシンキング(水平思考)と、ラテラルシンキング(垂直思考)を超えた思考ということで、壮大なテーマの割には、ページ数が足りなかった感じがしました。

「仕事と家庭のどっちを大事にするか?」といったトレードオフ問題を、二者択一ではなくて、どちらも取り込んだ形での解決策を探っていく、多面的な思考法です。

その一つとして、サバイバル・シンキングが紹介されていました。

人間にとってのビジネスとは、他の動物にとっての「生存競争」に相当すると見てよいでしょう。であるならば、ビジネスにおいて考えるということは、「生きるための手段」です。これを本書では、「サバイバ・シンキング(生存思考)」と名づけます。

サバイバルシンキングとは、
目的達成のために、とり得るアクションを洗い出し、メリットとデメリットを評価する活動のこと

メリットとデメリットの評価は、フレームワークの利用が勧められていました。

ロジカルシンキングと、ラテラルシンキングベースに、色々なフレームワークを駆使して、色々な切り口で評価していくことの様です。前章までのような具体的な方法論への踏み込みが浅かったのがちょっと残念でした。

個人的には、TOC(制約理論)なども、インテグレーティブ・シンキングとして利用できると思いました。ザ・ゴール 2 ― 思考プロセスの「現状問題構造ツリー」「クラウド:対立解消図」とか。

自然体が一番

個人的には、「ビジネス思考」を意識する必要はないと思っています。

ロジカル一辺倒だと、ゆとりのない計画ができてしまったりします。確かに効率的で正しいかもしれないですが、予想しえないトラブルがあったときに対応できなかったりします。

ビジネスもプライベートも、同じ土台の上で思考する。つまり、いつも自然体で思考できれば、直感や感性、ひらめきといったラテラルシンキングも生まれやすいです。

人間に元々備わっている「正しく推測する能力」「野生のカン」を、もっと信用してもよいかなと思っています。

今日のわかった

ロジックって、あまりのめりこみすぎると、宗教みたいになってくるので、注意が必要だと思います。本書のように、バランス重視で!

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コメント

  1. yutakarlson より:

    BOOK REVIEW – ビジネススキルとしての思考法を順を追って学べる良書―【私の論評】常に革新的であるために、一つの思考方法に凝り固まるな!!アインシュタインと菅総理大臣から真摯に学ぼう!!

    ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」

    こんにちは。この本は読んだことはないのですが、この書評を読んで、普段から思考方法について考えていることがありましたので、私のブログに掲載してみました。アイディアが出ないとか、イノベーションができない。そんなときは、思い切って思考方法を変えてみるべきと思います。わざわざ、思考方法そのものを考えなくても、先人がいろいろ考えてくれています。それを活用すれば良いのです。一番良くないことは、一つの思考方法に凝り固まることだと思います。私のブログでは、内容を分かりやすくするために、アインシュタインと菅さんの思考方法を例にあげて解説しました。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。

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