我が子を「できる人材」に育てるための教育方法とは?

日経新聞2017年4月2日号の、「巧みなアスリート脳」という記事が興味深かったです。

巧みなアスリート脳 動作処理に余裕、美技生む

華麗なプレーをすることで有名なネイマール選手の脳の活動を調べたところ、身体を動作させる脳の「運動野」と呼ばれる部分が、アマチュアの選手に比べて、1/10しか使われていないとのこと。

つまり、脳に余裕があるので、ドリブルしながらフェイントを入れたり、相手のタックルをかわしたりできるのです。

どうしたら、そのような脳の使い方を身につけることができるのでしょうか?

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子供時代の訓練がモノを言う

人の能力は、親からの遺伝の部分が大きいという科学的な研究結果があります。背の高い両親を持つ子は、身長が高くなる傾向にあるのは誰でも知っていることです。

とはいえ、すべてが遺伝で決まるわけではありません。訓練によって、能力は開発できます。

例えば、幼少期から訓練をせずに有名なピアニスト成長できたケースは無いそうです。脳には「臨界期」というものがあり、その時期までに訓練しておかないと成長が止まってしまう能力がいくつかあるのです。

運動に関する能力は、8-12歳の「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期が、最も成長します。しかし、この時期だけ訓練すればよいというわけではありません。

ゴールデンエイジで効率よくスムーズに訓練をするには、幼稚園から小学校低学年の「プレゴールデンエイジ」で、色々な運動をして、身体を上手く動かせるようにしておくことが重要だそうです。脳の運動野を活性化させておくのです。

いくら遺伝的に恵まれていても、能力開発の時期が遅れてしまうと、宝の持ち腐れになってしまうのです。子供の能力開発は早すぎることはないのです。

勉強も積み重ねが大切

スポーツや楽器の演奏だけでなく、勉強にも同じこと言えるのではないでしょうか? 例えば算数は一桁の足し算や引き算ができなければ、掛け算や割り算を理解することは難しく、さらに桁の多いひっ算もできません。一度つまづいてしまうと、取り戻すには2倍のコストがかかります。

最近は私立校志向が高まり、受験対策や月謝などでお金がかかります。「中学校から大学までお金がかかる。だから幼少期から小学校までは、なるべくお金をかけないように育てよう」と考える親はいるかもしれません。しかし、大きな勘違いをしている可能性があります。

幼少期から小学生の間でしか開発できない能力があります。勉強も一度つまづいてしまうと、ますますわからなくなっていきます。中学受験前に、慌てて遅れを取り戻すための塾とかに通わせるのは、本末転倒です。

基礎が強い住宅は、地震に強いです。能力や学力はピラミッド型です。ゴールデンエイジに身につけた基礎は、そう簡単には揺らぎません。教育にコストをかけるべきは、中学生以降ではなく、幼少期から小学生の間なのです。

結局安く済む

お稽古ごとや塾は、年齢が上がるに連れて値段が上がっていく傾向にあります。幼少期の方がコストが安く済む上に、ゴールデンエイジでの成長を促します。「スキルがスキルを生む」ので、費用対効果がべらぼうに高いのです。

幼少期や低学年に手を抜くと、取り戻すために多くの時間とお金がかかります。しっかりやってきた子は、更に高いレベルの訓練や学習に取り組めます。差はどんどん広がっていくのです。

お金はかけられないという方は、親が見てあげれば良いのです。小学生の勉強を理解できない大人はいません。運動だって、公園で子どもたちとボールを蹴るくらいはできるでしょう。

幼少期やゴールデンエイジは二度と帰ってきません。あとで後悔しても遅いのです。後の祭りです。

今日のわかった

我が家は先行投資です。長男はゴールデンエイジに突入。どう成長していくか楽しみです。

教育論
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