「SEO」をしないことがSEO

検索エンジンは、ネットでビジネスを行なう上では、貴重な集客源です。

順位が一つ上がれば、その分お客さんが増えます。しかも検索エンジンからのお客さんは、なにかしら困っています。注文に結びつきやすい。つまり、儲かるのです。

多くのサイトが、検索順位を上げようと、躍起になるのはしかたがありません。

競争が激しいので、順位は変動します。1位になれたとしても、ずっと1位にいられるわけではありません。あなたが1位になったということは、他のサイトは順位が下がっているのです。あなたのサイトの順位だって、いつかは下がるのです。

検索エンジンに集客を依存するのは、心臓を握られてしまうようなものです。夜も安心して眠れません。

われわれは何を守り、どこを目指していけば良いのでしょうか?

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検索エンジンに集客を頼るビジネスは、非常に不安定

集客を検索エンジンに頼り切ってしまうと、順位が低下した時に、収益が激減してしまいます。

以前、月300万円の収益があったアフィリエイトサイトが、順位低下によって収益が3万円になってしまったという話がありました。

いくら努力しても、どう判断するかはGoogleのさじ加減次第です。リアルビジネスなら営業活動などでフォローできますが、基本的にプログラムで順位決定するGoogleには、働きかけができません。

検索エンジン上位を目指すためだけの行為はスパム

Googleは検索順位を意図的に上げようとする行為を嫌います。

ユーザーのためになることであれば良いですが、検索エンジンの順位を上昇させようとする行為は、今後スパム扱いされる可能性があります。

例えば、現在は文字数の多い記事の方が、検索順位が上がる傾向にあります。滞在時間が長くなるので、Googleは評価を上げるのです。

しかし、先日のWELQ問題をきっかけに、Googleは日本語向け検索アルゴリズムに修正を加えました。

今後は無駄に長い記事の評価が下がる可能性もあります。

ソーシャルメディアによる集客を活用せよ

検索エンジンだと、集客が始まるまで時間がかかります。上位表示できないかもしれません。一方、ソーシャルメディアだと、読者からすぐに反応があるので、対応しやすいです。

検索エンジンは書籍や雑誌のようなポジションなのに対し、ソーシャルメディアは「コミュニケーション」です。

これまで、検索エンジンで上位表示されやすいとされてきたタイトルと、ソーシャルメディアで読まれやすいタイトルは傾向が異なります。ぜひ、ソーシャルメディアウケする「読まれやすい」タイトルをつけてみてください。

というのは、検索エンジンは人々の行動を観察しています。読まれやすいタイトルの順位を上げるアルゴリズムは、GooglAadwords(Google検索画面上に掲載する広告)で採用されています。

読まれやすいタイトルは、検索エンジンでも上位表示されやすいはずです。

検索エンジン意識しないことがSEO

むしろ検索エンジンからの集客は、おまけくらいに考えておいてちょうど良いように感じます。

もちろん検索エンジンからの集客は大切です。効果抜群です。来ないよりは来たほうが嬉しいです。しかし、検索からの流入は当たり前というマインドは危険です。

検索エンジンは公道と同じで、お店の前の道のようなものです。なにもしなくても、普通の立地であれば、一日にそれなりの人数が歩きます。

無理に道を作ったり、行き止まりにしたりする必要はないです。立ち止まってくれた人に声をかけてみたり、立ち寄ってくれた人に、再び立ち寄ってくれるような努力をしたほうが健全です。

つまり、検索エンジンで集客した人たちを、リピーター化する。ストック化する導線が必要なのです。ソーシャルディアは、ストック化と口コミの両方を取りにいけるのでお勧めです。

口コミでお店の存在が知られ、人だかりができていれば、「なんだろ?」と立ち寄る人も増え、道の人通りは自然と増えていきます。それがある意味本当の「SEO」なのではないでしょうか?

お金儲け目的のWebサイトは不幸

検索エンジンによる上位表示を狙う人々は、要するに「お金がほしい」人たちです。上位表示に成功して、たくさんのアクセス集め、収益も増えました。人は経済的に安定すると、更に上の欲求が生まれます。尊敬されたいという思いです。

しかし、SEOで成功しても、しかし、誰も褒めてくれません。検索エンジンで集客しても、「たまたま」だからです。共感や尊敬の念は生まれにくいです。

上手くいったはずなのに、満たされない思いが、自分を不幸にします。そしていつの日か検索順位が下がり、アクセスも収益もガタ落ち。

そして、手元に何も残っていないことに気がつきます。

もちろん基本はしっかりやる

とはいえ、基本的なところは抑えておきましょう。タイトルをしっかりつける。hタグは歯抜けにしない。pタグやulタグ、blockquoteを正しく利用するなどです。本当にごく基本的なことです。

あとは、自分の読者にとって有益な記事を書くことです。そしてソーシャルメディアに流す。それだけで十分ではないでしょうか。

わかったロゴズーム

わかったブログは検索エンジン集客のアンチテーゼ

当ブログ「わかったブログ」は、2006年から運営しています。当初は鳴かず飛ばず。一日300PVくらいがやっとでした。他にも多くのWebサイトを運営していましたが、検索エンジンに集客を依存することに恐怖を感じ、「検索エンジンに頼らないマーケティング」を実践しようと決意し、2010年に再スタートしました。

ちょうどソーシャルメディアが盛り上がり始めている時期と重なり、その波に乗りました。ソーシャルメディアは爆発的な集客力の他に、読者をリピーター化できることに魅力を感じ、ソーシャルメディアを駆使したマーケティングに傾倒しました。

すると、思わぬことが起こりました。ソーシャルメディアで拡散すると、SEOでは喉から手が出るほど欲しいナチュラルリンクが、多く得られるのです。ブログ記事の検索順位が上がり、ページビュー数がどんどん伸びていきました。※現在はリンクの効果は以前ほど強くないようです。

「SEOしないことがSEO」禅問答ではありませんが、付かず離れず、自然が一番なのかなと。

via: SEO終わった祭り

7年前の2011年に、すでに「SEOしないことがSEO」と明言しています。

わかったブログは、いわば検索エンジンに依存する集客へのアンチテーゼなのです。

参考

本記事は、ヨッピーさんのツイートにインスパイアされて書きました。

最新のSEO周りの話題。世の中は大きく動き始めています。検索エンジン以前に、まずは「愛のあるコンテンツ」を意識しましょう。話はそれからです。

Googleのスパムに対する見解です。

今日のわかった

当ブログからいくつか書籍が生まれました。代表的なものは、電子書籍の「人気ブログの作り方」と、商業出版の「人気ブロガー養成講座」です。

どちらの本も、予想以上の多くの方々に読んで頂けました。検索エンジンからやってきた方々ではなく、以前からずっと当ブログを読んでくれていた方々が手に取ってくれたのだと感じてます。

昔のままで、検索エンジンに依存している状態のままでは、これほど多くの人に読んでもらえなかったでしょう。

読者のみなさまに感謝します。

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コメント

  1. ラテ より:

    確かにソーシャルメディアは「コミュニケーション」。
    自分のブログ記事の更新告知や過去記事紹介、イベント告知、有料noteへの誘導など、そういう宣伝ばかり一日に何度も同内容を流しても、そこに人間味がなく機械的に感じるだけです。
    他人と会話したり、他人の記事にコメントしたり、シェアしたりと、そうした面もあるアカウントのほうが魅力的に感じるし、ファンも増えていくんではないでしょうか。
    記事の拡散的には画像があるのとないのとでは結構違いますね。

  2. ナンパ師マシーン より:

    ブログ初めて拝見させていただきました。

    「読者目線に立つ」
    「読者が求めているものを提供する」
    「seoはそのあと」

    そのようなメッセージを受け取りました、
    新しい記事の更新楽しみにしています。

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