普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる方法

2008年に発刊された本で、定期的に復読している本です。具体的な方法については多少古さが出てきましたが、本質的な部分はまったく色褪せていません。ソーシャル時代到来で、ますます的を得たものになってきています。

スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる

今は「個人」の時代です。自営業者だけでなくて、サラリーマンも勤め先の看板を背負って仕事をするだけではなくて、自分自身の存在をアピールしていく、つまり「パーソナルブランディング」こそが、どこでも通用する「本物の看板」となるのです。

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パーソナルブランディングの7つのステップ

本書で紹介されている、パーソナルブランディングを構築する順番は、次の通りです。

  1. 肩書きを考える
  2. プロフィールを作る
  3. ブログやメルマガを始める
  4. ホームページを作る
  5. 勉強会やセミナーを開催する
  6. 専門性の高いレポートや小冊子などで情報提供する
  7. 出版する

全部のステップを行う必要はないと思います。トレンド的にちょっと古くなった部分がありますので。

絶対に外せない項目にポイントを絞ってご紹介したいと思います。

最終目的は「出版」

今までプライベートな存在だったのが、一躍、パブリックになるきっかけを与えてくれるのが出版です。出版の持つ信用力、影響力というのは、ものすごく大きなものがあると感じています

「出版は個人のIPO」と言われている、パーソナル・ブランディングの最終目的地は書籍の出版です。出版することで、パーソナルブランドが一気に加速します。

「出版なんて、とてもとても……」と思われるかもしれませんが、意外とチャンスは落ちています。出版社は常に出版のネタを探しているので、ちょっと目立った活動をすれば、チャンスはあります。この私ですら、出版の経験がありますので、間違いないです!(売れませんでしたけど…w)

肩書きを考える

ここでいう肩書きとは、「自分は何者なのか?」を表すフックとなるブランドネームのことです。いわゆる、その人の特徴をひと言で現すキャッチコピーともいえるでしょう。

肩書きを決めた時点で、成否はほぼ決まってしまいそうです。肩書きは自分の強みを端的に表して、ライバルが少ないポジションを取りにいけるものである必要があります。

例えば本書で紹介されている平野友朗氏は、もともとWEBコンサルティングという肩書きで仕事をしていましたが、単なる「ホームページ製作者」として認知されてしまい苦労していたそうです。

そこで、肩書きを「メルマガコンサルタント」に変えて活動をした結果、一気にブレイクして「メルマガといえば平野」という「スペシャル」なブランドを確立しました。

肩書き一つで、人生が変わってしまうのです。安易に決めずに、じっくり考えて決めましょう。

ブログを始める

これからはアウトプット力を持っている人がどんどん稼げる時代です

ブログは自分を成長させてくれ、アウトプット力を鍛えてくれる最高の場所なのです。

興味があること、日々の生活での気づきなどを、ブログで公開し続けていると、アクセスの多いネタがわかってきます。コメントやブコメで反響を直接もらうこともできます。

自分ひとりで悶々と考えているより、ブログを更新して周囲からの反応をフィードバックすることで、自分をどんどんブラッシュアップできるのです。

ブログは、自分を成長させる最高のツールです。これ以上のものは当分現れないと思います。前述の「肩書き」も、ブログを更新しながら考えるとよいと思います。

自分が良い思いをしたクチコミ情報はOKですが、ブログ上で直接、モノを販売するという行為は避けなければなりません。多くの人はその媒体から少しでも商業的な臭いを感じると、二度と訪問してくれなくなります。同様に明らかなアフィリエイト目的のバナーも、張りすぎないように注意してください。

ところが、目の前の小銭欲しさに、ちょっとずれた方向にブログ更新のパワーを注いでいる方が多いです。アフィリエイト目的の記事ばかりをポストするブログは、「あさましいやつ」とみなされて、ネットでは相手にされません。

周りの意見を総合すると、書評記事などで、商品画像の代わり利用する意味でのアマゾン・楽天アフィリエイトと、グーグルアドセンスだけは許されているようです。他のアフィリエイトについては「アフィブログ」とみなされない程度に、たまに入れるくらい(たとえば10記事に一回)であれば、問題はないと思います。

私自身は当初から「ブログで積極的にアフィリエイトはしない」と決めていました。当ブログでは、書評記事以外ではアフィリエイトはほとんど行っていません。

プロフィールを作る

面白そうなタイトルの本をみつけたとすると、次に真っ先に見るのは、やはり巻末のプロフィールです。私は「こんなおもしろそうなタイトルの本を書いた人って、一体どんな人だろう?」と興味が湧いてきますが、皆さんもそうではないですか?

「人は権威に弱い」という心理学の理論があります。あったことがない人でも、有名大学や大手企業を出ている人だと知れば、どうしても一目置いてしまいます。

学歴や職歴、資格などの情報は、積極的にアピールしていったほうが有利です。ソーシャル時代の現在では、自分のことを公開すれば公開するほど有利になります。

プロフィールを見て知りたいのは主に以下の項目です。

  • どういう人が書いているのか(学歴・職歴・キャリア)
  • その人は現在何をやっているのか?何が専門なのか?
  • どんな人で、何が得意なのか?(趣味や特技・資格など)
  • 読者に何を提供できるのか?

最初にカッチリ決めてしまう必要はなくて、それこそブログを更新して反響を見ながら、プロフィールをブラッシュアップしていくと良いと思います。

富士登山駅伝

気が付かない自分を引き出せ

あなたが何らかのコンテンツ提供者ならば、絶えず進化し続けている姿を見せなければ、顧客はいずれあなたから離れていくでしょう。

「必死にブログを更新しても、アクセスが全然増えないし、反応もまったくない……。質の高い記事をアップしているはずなのに、おかしい!」と思ってる人は、少なくないと思います。実際に私もそう感じていた時期がありますし…。

あなたのブログを読むかどうかを決めるのは、あなたではなくて、読み手が決めることです。この根本的な部分を取り違えると、いつまでたっても、見向きもされないままでしょう。

私のお勧めは、毎日ブログをアップすることです。一ヶ月もすれば、ネタが尽きてきて、無理やりネタをひねり出す必要があります。当ブログのブコメで頂いた、「ネタ切れになってからが勝負。ブレインストーミングと似ている」は、まさに的を得ているなと思います。

毎日更新で、自分の気が付かない強みを引き出すのです。自分の興味や得意の範囲の記事をポストするだけでは、これまで同じく何も変わりません。

「進化論」によれば、環境により適応できる「突然変異」種が生き残っていきます。まさに自分の中で進化を引き起こしていくことが、周りへの強烈なアピールとなるのです。

今日のわかった

なにはともあれ、まずはブログだと思います。ソーシャル時代においてブログを持っているかどうかが、これから大きな差になってくるはずです。ブログは「自分の家」で、ソーシャルメディアは「道路」みたいなものです。

読書2011
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