定時退社日を作っても「ワークライフバランス」の改善にはならない

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ワーク(仕事)とライフ(生活)のバランスを取っていくという考え方は大切です。しかし、成果が出ていないのに仕事を切り上げて、自宅で休んでいる時も結局仕事が気になってしまっては、精神衛生上良くないです。そもそも、仕事とプライベートを「時間」で切ること自体が、無理があるような気がします。

4/16の日経新聞夕刊の、日本IBM社長橋本氏による「トップが語るライフワークバランス」の記事に、共感しました。シェアしたいと思います。

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いつも自然体で

ワークライフバランスはわが社では死語になりつつある。昼はオンで夜はオフという考え方ではグローバル競争に勝てない。24時間対応が迫られており、一日の中で細かくオン・オフを切り替える必要がある

私は早朝にメールをチェックし、1時間ほどジムで汗を流してから出勤する。夕方に数時間プライベートな時間を過ごし、夜9時ころからニューヨークとの電話会議といった生活だ。子育て中の社員も1日に何度も切り替えをする。「ワーク・ライフ・インテグレーション(統合)」を進めなければならない

via: 日経新聞4/16夕刊 トップが語るライフワークバランス

若い時は、仕事とプライベートを完全に分けようとしていました。仕事中は変なテンションだったみたいで、新しい上司に「プライベートも仕事中もいつも自然体でいろ」と言われて、はっと気がつきました。「仕事がデキル自分」を取り繕うとしていたみたいです。

仕事とプライベートの垣根を外したことで、ガチガチな雰囲気から、リラックスした自然な姿勢へ変えることで、周りとのコミュニケーションも上手く行くようになりました。いきなり仕事の話を始めるのではなくて、「最近ゴルフどうすか?」みたいな所から入れるようになって、リラックスして会議やプレゼンが出来るようになりました。

つまり、定時退社日のようにザックリ時間で区切ってワークライフバランスを保つのではなく、常にプライベートと仕事の壁をなくし、細かく切り替える、もっと言うと、いつも同じ姿勢でいる「自然体」で向かうことが、一番効率が良いと思います。

仕事のアイデアはプライベートの時間に降ってくる

人生には仕事、家庭、趣味という「3本の矢」が必要だ。仕事で失敗しても、残り2本があれば支えとなる。2本の矢は仕事のアイデアも膨らませてくれる

via: 日経新聞4/16夕刊 トップが語るライフワークバランス

仕事は人生の中で最も多くの時間を費やすものです。プライベートと仕事を分けること自体が無理があることに気がついてからは、仕事用とプライベート用にわけていた手帳を一つにまとめました。プライベート中でも仕事のことを考えて、その場でメモを取ったりしました。逆に仕事中に週末の予定を考えたりもしました。アイデアは異なる二つのものが組み合わさって生まれます。アイデアは別のことをやっているときの方がひらめきやすいのです。

仕事が趣味という方がいます。経営者にはよくあることです。特に問題はありません。しかし、それはあくまで過渡的な話で、いつまでも仕事が趣味という状況に甘んじることは避けたほうが良いと思います。仕事が趣味とは、一見効率的にみえても、実際はそうではない。理由は、先に述べたように、アイデアはまったく別のものの組み合わせから生まれるからです。趣味がないと、どうしても視野が狭くなってしまいます。

運動習慣のない人も注意が必要です。適度な運動習慣は、幸福ホルモンを分泌して、ストレスを発散できます。ストレスのはけ口が過食や人に向いてしまうと、良いことはありません。運動の趣味をひとつ持っておきたいです。

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女性がもっと活躍できる社会

営業職では結婚・出産で内勤に変わる女性が多かった。工夫すれば女性も営業で働き続けることはできる。夜の接待は昼のランチに変えればよい

via: 日経新聞4/16夕刊 トップが語るライフワークバランス

生産人口が減っていくと景気はさらに後退していきます。女性がもっと働くことで生産人口が増えて、景気が良くなっていくという考え方もあります。女性が働きやすくするには、職場、家庭、保育施設を密接させる必要があります。IBMではIT技術活用して、社内の固定電話番号をもたない「モバイル勤務」の社員が7割いるそうです。

すべての職種で可能なわけではありませんが、仕事とプライベートを密接させて、一日の中でワークとライフを細かく切り替えることで、生産性と生産量を上げていく考え方は、もっと取り入れていくべきだと思います。

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最近ノマドを揶揄するような記事をよくみかけます。ノマドはあくまで手段であり、ノマドを目的とするような働き方はどうかなとは私も思います。一方で、IBMのようにノマド的な働き方を推進して、業務を活性化しようとする企業も存在します。場所に縛られない働き方を取り入れて生産人口が増えて、景気が良くなるのであれば、素晴らしいことだと思います。

今日のわかった

ITで仕事ができるということは、海外の労働力に仕事を取られる可能性もあるということで、諸刃の剣の部分もあります。日本に住んでいることの強みが生きる業務を選択していく必要はあります。

デザイン職など、日本人の好みを敏感に感じ取る必要がある仕事は、今後も生き残るでしょうし、どこでも作業できるので、ワークとライフを結合しやすい食いっぱぐれのない仕事だなと、ふと思いました。

仕事術
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コメント

  1. 気ままな雑記帳 より:

    ホント眠い
    明日は超早朝出勤だというのにこんな時間に何しているのだろうか?
    それでも明日が終われば本当に休めるようです・・・

  2. 障害報告@webry より:

    ここは酷い全面戦争ですね
    ニュー速で暇潰しブログ 北九州でヤクザと警察の戦争が起きてる件
    http://siki420.blog45.fc2.com/blog-entry-234

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