手帳の使い方を日々工夫することで、人は成長する

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手帳はなくてはならないビジネスツールです。最近はクラウドサービスが充実してきて、紙の手帳と上手く使い分ける必要性が出てきました。手帳の使いこなし方は、日々進化しています。

シゴタノ!手帳術

クラウドサービスの利便性を積極的に取り入れ、紙の手帳と連動させることで、合理的かつ楽しく仕事を進めることができます。手帳とクラウドに記憶を預けることによって軽くなった頭脳を、より創造的で生産的な活動に使っていければ、より楽しく仕事ができるはずです。

本書は著者より献本頂きました。ありがとうございます!

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実は手帳は必要ない?

よくよく考えると、手帳の持つ機能のほとんどを、クラウドサービスで代替することができます。スマートフォンからGoogleカレンダーやエバーノート等にアクセスすることで、スケジュール管理、タスク管理、メモ管理ができます。本書ではそれは認めた上で、手帳活用について述べられています。

手帳がなくてもすべてクラウドとスマートフォンで解決するという意見はよくわかりますし、現実にそういう運用は非情に理にかなっているのだとも思います。

ただ、私にはどうしても手帳を手放せない理由が二つあります。

一つはただ単純に好きだからという理由。

もう一つは会社ではクラウドの利用に制約があるからという理由です。

via: P80

著者の一人、北氏のような大企業で働くサラリーマンは、社内で外部のクラウドサービスが使えないことが多いそうです。クラウドで一元化できるのに、手帳に書き写さないといけないため、二度手間になってしまいます。しかし、「手帳に書き写す」という作業が、毎日のタスク管理のチェックを兼ねることで、確実な業務遂行につながる利点があります。

もう一人の著者である倉下氏はフリーランスなので、北氏のような大企業の都合はありません。それでも手帳を使うのは、「記録を残せる」からとのこと。つまりライフログを取るために利用しているのです。手帳には、後からパラパラめくって読める楽しさがあると述べられています。

図表は手書きには叶わない

私自身は、スケジュール関連はGoogleカレンダー。タスク管理やメモはエバーノートを利用しています。私は筆悪なので、キーボードで入力できたほうが都合がよいのです。

しかし、手書きで図表を書くソフト・アプリだけは良いものがありません。図や表を書きながら考える作業は、紙とペンを利用しています。ドット方眼ノートを愛用しています。なぜドット方眼かというと、通常の方眼や罫線のノートだと、線が邪魔をして図形が書きにくいからです。

現時点では、すべてクラウドで情報を処理することは不可能です。手帳やノートを別に常備する必要があると思います。

情報は限られた場所へ集める

情報は限られた場所にまとめておくほうが便利です。厳選したクラウドサービスと、手帳一冊に、すべての情報が入るようにしておけば、後で「あれはなんのことだっけ?」と振り返る際に、確実に情報にたどり着くことができます。保存先がバラバラだと、探し出せる確率が下がってしまいます。

最終的には、すべて電子化しておくことが理想だと思います。紙の手帳も一年使い切ったら、裁断してすべてスキャンしてしまったほうが安全です。省スペースにもなります。反対に、前述のように過去の手帳をパラパラ読む楽しさもありますので、各々の好みで処理すればよいでしょう。

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紙の手帳の行方

筆が鉛筆へ、鉛筆がシャープペンシルへ移っていったように、前述の手書きの図表も、アプリとハードがもっと進化して、タブレットやiPhoneに移っていくのかもしれません。そんなことはない!と思う方も居るかもしれませんが、鉛筆が登場したときも、「筆がなくなるわけはない!文章は硯で墨を磨らないと」という声はあったでしょう。世の中は確実に便利な方へ移っていきます。

紙に書くときのペンの書き味が、より良いアイデア創出してくれるのであれば、紙とペンは残るかもしれませんが…。手帳も完全に電子化していく流れなのかもしれません。森林保護のためには良いことなのかもしれませんが、ちょっと寂しい感もありますね。

「手帳術」はなくならない

手帳はあくまでツール・手段であり、本来の目的である「仕事を楽しく確実に遂行」できればよいわけです。新しい便利なツールを積極的に取り入れて、さらに良いワークフローが作れるのであれば、手帳にこだわる必要はありません。

自分に合った手帳の使い方を日々工夫することで、仕事を楽に楽しくできます。手帳の使いこなしという切り口から、自分の仕事のやり方をブラッシュアップし続けることで、人は成長できるのです。

もしかすると、紙の手帳はなくなっていくのかもしれませんが、「手帳術」は形を変えて、これからもずっと残り続けていくでしょう。手帳の使い方研究をライフワークにされている著者お二人+監修者によって書かれた本書に紹介されている内容は、筋金入りの手帳術として、いつまでも参考になるはずです。

基本的に人は忘れやすい生き物ですから、一時に複数のことに意識を振り分けることは不可能です。

そして、その人間の能力の限界を補完するために生まれたツールこそが手帳なのです。

via: P8

手帳術を駆使して頭を軽くして、より良い仕事ができる環境を整備してみませんか?

今日のわかった

Evernoteが買収したSkitchのiPhone版が早くでないかな・・・。

読書2012
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