放射能で首都圏消滅

おいおい・・・。

今回の地震⇒原発事故で起きた事実のほとんどが、2006年の発刊された本で、すでに予想されていました。多少煽りすぎている部分はあるものの、実際に事故が起きてしまった以上、これくらいがちょうど良いのかもしれません。

放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策

本書のメインテーマは、私が住んでいる静岡県にある「浜岡原発」です。静岡県でM8.0以上の巨大地震、いわゆる「東海地震」が起きる可能性は、今後30年以内に80%と言われていて、浜岡原発はまさに東海地震想定域のど真ん中に建っているという恐るべき状況です。

静岡県は、今回の福島県沿岸部と同じく、激震、津波、そして、浜岡原発からの放射能漏れという、トリプルパンチの被害を受ける可能性が極めて高い地域なのです。

しかも浜岡原発は強い西風の強い地域にあります。住んでいるでわかりますが、本当に強い風です。飛散した放射性物質は風に乗って数時間で東京を中心とする関東圏にも達します。これは静岡県人だけの問題ではありません。

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東海地震は必ず起きる

「日本列島はほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある」
これが多くの地震学者の共通した見解です。

日本の現在の繁栄は、たまたまめぐり合わせた日本列島の地震の静穏期に合致しているのです。

東海地震は歴史上、100~150年周期で定期的に発生しているという事実があります。最近は150年間起きていませんので、いつ起きてもおかしくない状況です。

そして最も恐れられているのは、東海、東南海、南海地震の同時発生です。今回の東北・関東大震災のように、数百キロに及ぶ広い範囲で同時にプレートがずれる巨大地震が、1707年にM8.4の宝永地震で発生しています。室戸岬で2m隆起して、高知では最大2m沈降したという恐ろしい規模の地震です。

地震、津波ときて、最後に来る最も恐ろしい事態は、浜岡原発の事故です。原子力発電所の安全設計は十分ではないことが、今回の福島第一原発の事故で証明されてしまいました。

原発の安全対策は、単発のトラブルには対応できても、色々機器が一気に壊れてしまうと、対応ができない設計だったのです。今回も冷却系と、非常用冷却系の装置が同時に壊れてしまいました。これでは、何のための非常用設備なのかわかりません。


Protecting Your Young / Alex E. Proimos

どうやって命と生活を守るか

日本は首都圏に、人口も資産も一極集中しています。その中枢部が放射能汚染で直撃される。これは、何を意味するのでしょうか?

【預金は外貨でも持っておく】
静岡はいつも西風が強い地域です。強い西風は静岡だけではなくて、関東全域に放射性物質を撒き散らします。放射性物質が拡散してしまえば、付近一帯の土地は数十年間は住めない土地になります。土地の価値はゼロになり、国内のあらゆる金融資産の価値は暴落します。ハイパーインフレで円が紙切れになる可能性もあります。

手持ちの資産の一部は、外貨預金にしておきたいです。日本の銀行を経由して外貨を持っていても意味がありません。直接外国の銀行に直接講座を開いて、送金するのです。海外旅行のついでに、シティやHSBCあたりで口座を開設してくるとよいと思います。もしかすると、日本国内から開設できる海外口座があるかもしれません。

【放射性物質を取り込まない】
皮膚に放射性物質が付着しても、ある程度洗浄することができますが、体内に一度取り込んでしまった放射性物質を体外に排出することは容易ではありません(医療用など管理された用途でのごく少量の放射性物質の利用は問題ありません)。体内の放射性物質は、人体に長時間直接放射線を浴びせます。体内に放射性物質を取り入れないことが最優先です。

体内に放射性物質が入ってしまうルートは3つあります。「呼吸」「飲食」「粘膜・傷口」です。

水道水に放射性物質が混入している可能性があるので、活性炭や中空糸膜を使った浄水器を用意しておくと安心です。水圧をかけないでろ過できるタイプが便利です。閉じこもるケースも考えて、食料は一週間分は確保しておきたいところです。3μ程度の塵を取れる機能をもった掃除機を用意しておくと、放射性の塵を集めることができるので安心です。サンヨーのエアシスは、0.08μm以上の微粒子までほぼ100%キャッチできるそうです。

呼吸による取り込みが一番危険です。マスクの準備が最優先です。最低でもDS2ランクのマスクを。できれば、DS3ランクのマスクを用意しておきます。

傷口はバンドエイドでしっかり保護。やむ終えず外出するときは、両目にはゴーグル、髪の毛には帽子、体は雨合羽を着用して、靴はビニールで覆います。


Protect the trees / mrehan

原発の将来

なぜこんな状態が放置されているのでしょうか。嘆いても始まりませんが、答えは簡単です。「”原発震災”は起こらないコトになっている・・・よって対策は必要ない」これが、われらが政府の公式見解なのです。”原発震災”の被害想定は、一切に公式には発表されていません。

中部電力の原発依存度は12%だそうです。28%依存している東京電力が、2004年の夏に原発を全部停めても、停電は起きませんでした。原発が無くても電力量は補えるのです。けど、そう簡単に原発の利用をやめるわけにはいかないのでしょう。日本はエネルギー資源に乏しい国ですので。

今回の教訓を生かして、少なくとも今回の東北・関東大震災の規模を想定した安全設計にグレードアップすべきです。まさか、この期に及んで、「東海地震の想定は規模が小さいので現状の対策で安全です」的な回答はありえません。福島第一原発だって、想定外のことが実際に起きたのですから。

まずは今回なにが起きたのかを徹底的に調べ上げて、国家予算を優先的に配分して、より安全な原子力発電の技術開発を急ピッチで進めて欲しいです。

今日のわかった

浜岡原発事故が起きてから逃げる場合、風向きから考えると、東よりも北へ、甲府の方へ逃げたほうが良さそうです。自動車での脱出ルートも考えておかないとです。

読書2011
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